- 連休とあって、飯能からのバスは満員だった。ほとんどの人が途中の「さわらびの湯」で下車し、終点で下車したのは我々の外には二人だけだった。バス停横のトイレに寄ってから出発した。
- 車道を少し進み「白岩渓流園」の看板手前から入間川の河原に下りた。河原にはヒガンバナが咲いていた。渓流タビとハーネスをつけて歩き出した。
- ゆるく水量の多い川だった。水は透き通ってきれいだった。深いところでは膝上まで水が有った。水底の赤いチャートの岩がきれいだった。
- 最初の堰堤を右手の車道まで登って巻くとキャンプ場になった。岸辺のテントの間を進んで行った。休日とあって人が大勢いた。キャンパーの間を遡行して行くのは、少し気恥ずかしかった。キャンプ場が見えなくなったところで一休みした。
- 2番目の堰堤の下ではアジア系外国人の20人ほどの団体が記念撮影をしていた。堰堤を右側の階段を登って巻いた。河原に戻ると再びキャンプ場になった。我々に気づいたキャンパーから「もっと上流に行くんですか。ツアーですか」と質問された。「個人です」と答えると「すごい」と言われてしまった。
- 二俣で右手に入る「山中入」を見送り、左俣に入った。入間川が終わり白岩沢になった。谷は狭まり両岸が迫ってきた。5mほど上の岸辺にいた家族連れキャンパーが手を振って我々を激励してくれた。釜も多くなった。膝上まで水につかりながら登った。
- 沢は白い岩が多くなった。1mほどの滝を越えて進むと3番目の堰堤に着いた。右手の林道へ登って巻き、河原に戻ったところで一休みした。
- 白い岩のナメを登り、釜につかりながら進んでいくと4番目の堰堤に着いた。林道まで登らずに右手から巻くことができた。
- 黒っぽい岩が多くなると5番目の堰堤に着いた。堰堤の手前で遡行を終了した。少し戻った小さな谷間の横を登って林道に出た。ちょうど林道の歩道が橋になっているところだった。装備を片付けた。
- 一休み後、林道を歩いてバス停に戻った。思ったより遡行に時間がかかったせいで、バス停に着いたのはバスの出発間際だった。この日、一日楽しくきれいな沢歩きができた事に満足しながらバスに乗り込んだ。