- 国道471号線は登山口の発電所取水口より約2km手前で通行止めになっていた。別の登山口にするか迷ったが、早立ちすれば予定のコースが可能と判断し、通行止め標識手前の駐車スペースに車を停め幕営した。
- 翌朝、薄暗い月明かりの中を通行止めになっている国道を歩き始めた。道には特に悪い箇所も無く、やがて本来の登山口の取水口に着いた。草が生い茂り登山口が分からず少し探し回った。結局、沢を7~8m登った左手に青テープを見つけ登山道が分かった。一時は別の登山口にしようかと思ったほどだった。
- しばらくは谷の中程をトラバースする道だった。ササユリが咲いていた。途中の小沢でのどを潤した後、尾根の登りになった。はっきりとした登山道だったが、杉の倒木が多く時々道が分かりにくくなっていた。
- 尾根を登り切ると小白木峰手前の池塘に着いた。ニッコウキスゲが咲き別天地のような雰囲気だった。振り返ると金剛堂山が見えた。まだ朝が早いので写真を撮ろうとすると自分の影が画面の中に入ってしまった。
- 小白木峰から白木峰へは灌木帯が続いていた。ところどころにブナの木も有った。ぬかるみが多かった。白木峰が近づくと木の階段が整備された道になった。やがて展望が開けてきた。ニッコウキスゲがところどころに咲いていた。ササユリは一輪咲いているだけで残りはまだつぼみだった。
- 白木峰の南峰まで来ると登山者に初めて会った。ベンチがあり一休みした。うっすらと北アルプスの槍ガ岳から剱岳にかけての山々が見えた。南峰からは木道が続いていた。登山者が多くなった。最高点を通過し、見頃のニッコウキスゲを楽しみながら一番奥の浮島の池まで行った。ワタスゲがたくさん咲いていた。本来は腰を下ろして食事でもしたいところだったが、狭い割に人も多かったので、立ったまま休んだ。帰りもゆっくりとニッコウキスゲを楽しみながら最高点を通って南峰に戻った。
- 最高点では通じなかった携帯が南峰では通じたのでメールを出した。南峰出発の頃、最高点を振り返ったら登山者が数珠つなぎのようになっていた。この日は人も多く、散策路全体では100人程登山者がいた。
- 帰りは往路を戻った。小白木峰への途中では16人組団体と9人組団体に会った。いずれも万波(まんなみ)高原から登って来たとのことだった。小白木峰先の池塘で一休みしているときに足元を見たらモウセンゴケがたくさんあった。行きはニッコウキスゲに気を取られて気が付かなかったようだ。白い小さな花が咲いていたのでよく見たらモウセンゴケの花だった。