- バスを終点の荻町神社前で降り、そのまままっすぐ進んだ。バイパスに出る手前で林道を左上に入った。右回りのヘアピンカーブを過ぎ、標高1178mから北西に続く尾根を乗り越す手前に小沢が有った。赤布がつけてあり、踏み跡が有ったので登って行った。ショウジョウバカマとキクザキイチゲが咲いていた。
- 尾根まで上がるとはっきりとした登山道が有った。登山道は標高860m付近の杉の植林が有る地点まで続いていた。そこから先はヤブになった。
- 標高950m付近は根曲がり竹のヤブがひどかった。枝のはね返りが顔に当たって痛かった。標高1030m地点で林道に出た。林道を横切って、4mの土手を上がるのに三点確保が必要だった。
- 標高1178mピーク付近は灌木のヤブがきつかった。1178mピークを下った鞍部からは、浅い谷が上へ続き、雪が30-50cm残っていた。スパッツをつけた。ヤブはここで終わり、後はずっと雪の上になった。標高1350m位からは快適な尾根歩きになった。
- 標高1450mの小ピークにテントを張った。80cm位の積雪だった。
- 翌朝のテント内の温度は-3℃だった。必要なものだけ持って出発した。磁石で方向を確認しながら登った。
- 帰雲山付近はブナが多く、霧氷がきれいだった。1m位の積雪だった。
- やがて針葉樹林帯になり、山頂台地の一角に出た。ほとんど平坦なゆるい登りを進むと山頂に着いた。山頂は2m位の積雪だった。無風だった。鳥のさえずりが、かすかに聞こえた。北アルプスや白山が見えた。
- 下りは自分の足跡を忠実にたどった。気温が上がって落ちた霧氷で足跡が所々わかりにくくなっていた。
- 途中でテントを回収した。ヤブでは磁石を頼りに下った。要所につけておいた赤テープを回収しながら下った。根曲がり竹は下向きに生えていたので、下りではあまり苦にならなかった。
- 林道の取り付き点まで降りてほっとした。山中では二日間とも誰にも会わなかった。