- 六日町駅から歩き出した時は、少し青空の見える曇り空だった。登山口に向かって魚野川の橋まで来ると、地元の男性から声をかけられた。「自分もこれから坂戸山に山菜の状態を見に行くんだ。もう少したつと竹の子も採れるよ。気をつけてね」と言われた。
- 薬師尾根コースを登り始めた。最初の登りでは桜が満開だった。斜面一面にはカタクリが咲いていた。しばらく登るとイワウチワが清楚に咲いていた。キクザキイチゲも咲いていた。
- 階段の急坂になると横の斜面にタムシバがたくさん咲いていた。まるで雪が降っているかのようだった。山頂直下では手前のカタクリの奥に金城山がそびえて見えた。
- 坂戸山山頂には十数人の登山者が休んでいた。社の下の斜面にはショウジョウバカマがたくさん咲いていた。記念撮影後、大城に向かった。開いたばかりのタムシバが鮮やかだった。カタクリの群落もきれいだった。
- 大城にも10人ほどの登山者が休んでいた。桜の花のそばにシートを敷いて昼食休憩にした。桜越しに残雪の金城山を見ると絵のようにきれいだった。やがて柴犬を連れた若い女性が登ってきたので金城山をバックに写真を撮ってもらった。昼食が終わるころポツリポツリと雨が降り出した。名残惜しい大城を後にした。
- 坂戸山に戻った時には雨はほとんどやんでいた。また雨が降りそうなので寺ヶ鼻コースから短時間で駅に戻ることができる城坂コースに変更することにした。
- 尾根から斜面に入ると一面にカタクリが咲いていた。ベンチに座っていたカップルが「そこには白いカタクリが咲いていますよ。幸せを呼ぶ花ですよ」と教えてくれた。
- 飽きるほどカタクリを見て下っていくと登山口に着いた。靴に付いた泥を残った水筒の水で洗い流した。登山口から駅へ向かう途中で雨足が強くなった。幸いレインウェア無しで無事に六日町駅に着いた。
- 越後湯沢駅に出て蕎麦屋で「へぎそば」を食べ地酒を飲みながら打ち上げをした。