- 遠野から麓の糠ノ前までバスがあったが、発車時間の9時21分まで時間が有ったので、JRで遠野の一つ先の青笹まで行って、駅から歩く事にした。
- 青笹駅に着いた時には小雨が降っていた。レインウェアを着ているうちにやんでしまった。雨で濡れた車道を歩き始めた。田んぼやレタス畑の間の道を歩いて行った。山には雲がかかっていた。
- 糠ノ前停留所そばには六角牛神社が有った。ちょうど近所の人たちが7-8人で草取りをしていた。登山届を記載し、草取りの人たちに挨拶をして林道を登り始めた。
- 小さな牧草地やホップの畑を見ながら登って行った。やがて植林からミズナラの森になった。小雨が少し降ったが、すぐにやみ、蒸し暑くなった。1台下りの車とすれ違った。
- 峠まで登ったところが登山口だった。こちらにも登山届が有り、先ほどの下りの車の登山者の記載があった。車は無く、すでに登山者は残っていない様子だった。
- 登山道には一合目から順番に木の柱の標識が立っていた。曇り空で風の音がした。鳥の声は少なかった。一合目の先にロボット雨量計が有った。二合目から三合目にかけてはマルバダケブキが咲いていた。周囲はミズナラの森だった。四合目には腰を下ろすのにちょうど良い岩が有ったので座って一休みした。
- 四合目の先から次第に急になってきた。風の音も大きくなってきた。少しぬかるんでいるところも有った。七合目あたりからは岩も多くなり滑りやすくて登りにくかった。
- 八合目あたりからダケカンバが増えてきた。九合目には朽ちた小屋が有った。霧が出てきた。木が少なくなった。足元にはハクサンチドリなどの高山植物が咲いていた。
- 山頂は霧に覆われていた。端の方に東日本大震災を慰霊する小さな祠が有った。風が有り少し寒かったのでフリースとレインウェアを着た。しばらく待ったが晴れそうに無いので、少し下がったところに有る小屋に入って一休みした。少し暗くて落ち着かない雰囲気だった。山頂出発前に標識に従って20m程歩いたところにある石仏に行ってみた。ごろごろと転がる岩の上端に石仏が有った。
- 下りの急坂は滑りやすかったのでゆっくり下った。四合目を過ぎて緩くなってきて、ようやく早く歩けるようなった。下りの林道歩きでは少し日が差してきた。
- 登山届に下山時刻を記入してから六角牛神社本殿の階段に座ってバスの時間になるまで待った。この日、山中では登山者に会わなかった。