- 登山口の楽古山荘には他の車は無かった。身支度をして出発した。今回は4人のグループだった。曇り空だった。
- 林道跡を少し下ると沢に出た、コンクリート製の石柱の上を歩いて対岸へ渡った。林道跡をしばらく登り、山道に入った。沢沿いの林の中の道だった。
- 最初の徒渉は飛び石伝いに対岸へ渡った。3~5cmの水深で、メンバーの一人が靴の中まで濡らしてしまい、靴下交換で手間取った。以後、4回の徒渉を繰り返して尾根への登り口のある上二股に着いた。少し河原から高くなった小さな台地状の所で一休みした。
- 尾根への登りに入ると急坂になった。斜面をジグザグに道が付けられていた。笹が少しかぶり気味だった。ズボンにダニが頻繁に着いた。もう少しつるつるの布地の方が良さそうなのでレインウェアのズボンだけ着た。効果てきめんで、以後はダニの襲撃から解放された。エゾハルゼミが鳴いていた。
- 斜面の登りが終わって尾根に出た標高660m地点で小休止した。周囲はミズナラとダケカンバの森だった。休んでいる間に単独行の若者が追い抜いていった。
- 単調な尾根を登り続けた。ダケカンバが次第に多くなり、次に休んだ標高800m付近はダケカンバの森だった。小雨が降り出してきた。
- ひたすら尾根を登り続けた。標高1130mでいったん尾根が緩くなり、視界が開けた。山頂方面が見えた。山頂は雲がかかっていた。雨が本降りになってきたのでレインウェアを着た。天気が悪いことと時間的に押していたので、今日はここまでとした。昼食を食べて、しばしの間くつろいだ。休んでいるうちに山頂の雲が取れた。追い抜いていった単独行が山頂に見えた。
- 帰りは往路の尾根をゆっくり下った。途中で山頂から下山してきた単独行に抜かれた。地元の人で年に3回くらい登っているとの事だった。ダニは大丈夫だったか聞いたら、「ダニは多いですね~」との返事だった。下っている途中で雨はやんだ。
- 沢に出てからは慎重に徒渉を繰り返した。最後に林道跡に出るところで道を失い、しばらく沢の周辺をうろうろした。沢から少し登った地点に林道跡を無事見つけた。最後はコンクリートの石柱で沢を渡り、無事、楽古山荘に着いた。
- 帰りの車の中では、後ろの座席の二人がダニが体に付いていると大騒ぎになった。ダニ取りをしている二人をバックミラーで見ながら笑いをかみ殺していた。