- 前年に時間切れで登頂できなかった楽古岳に再挑戦することにした。前日は登山口にある楽古山荘に宿泊した。他に横浜からの60代夫婦が泊まっていた。
- 当日は明るくなるとすぐ起床した。朝食は歩き出してから取ることにした。余分な荷物を車の中に置いて出発した。丸いコンクリート製の石伝いに沢を渡り、林道跡を登り始めた。20分程で林道跡の終点に着いた。標識に導かれ森の中の山道を歩き始めた。しっかりした道だった。曇り空だった。深さ5cm位の徒渉を5回繰り返して上二股に着いた。一休みして簡単な朝食を取った。
- 標識に導かれて尾根に取り付いた。今回は前回のダニの多かった経験を生かして、最初からレインウェアの下だけ着て、ダニが付きにくくした。それでも先頭を歩くK氏のズボンには小さなダニが時々付いた。
- 標高670m付近で尾根に出た。ミズナラとダケカンバの森だった。エゾムシクイが鳴いていた。ツツドリも少し鳴いていた。シャクナゲが少し咲いていた。標高900m付近からコバイケイソウが多くなってきた。晴れてきて鳥の鳴き声が多くなってきた。ウグイス、ルリビタキ、コマドリが鳴いていた。
- 前回の引き返し点、1130m地点は、少し平坦になっていて、山頂が初めて見えた。1130m地点からもコバイケイソウが多く咲いていた。ダケカンバの森で時々展望が得られた。標高1312mの肩を過ぎると展望が良くなってきた。正面に三角形の山頂が鋭く見えた。ダケカンバの灌木帯でコバイケイソウが少し咲いていた。やがてハイマツ帯に変わった。
- 山頂には真新しい標識が設置されていた。360度の展望だった。南北に日高山脈の山々が連なっていた。
- 下りでは次々と5人の登山者とすれ違った。美しいコバイケイソウを見ながらゆっくり下った。ゆっくり歩いたので上二俣までに4人に抜かされた。徒渉を5回繰り返し、林道跡の終点に出た。前回間違ったのは林道跡に出る20mほど手前だったことが分かった。よく見れば林道跡終点の標識がすぐ見える場所だった。林道跡を下り楽古山荘に着いた。今回は気をつけたせいもありダニの被害にはあまり合わなかった。