- 10人乗りのワゴンバスの乗客は一人だけだった。終点の雷山観音前で降りて登山道を登り始めた。
- 最初は植林帯だった。清賀ノ滝から少し登ると、照葉樹と広葉樹の混じる林になった。ところどころ黄葉がきれいだった。
- 上宮付近で再び植林帯になった後、今度は葉の落ちた広葉樹林帯の急登になった。最後に林床に笹が目立ってくると雷山山頂に着いた。360度の展望だった。大きな岩が二つほど有った。しばらく展望を楽しんだ後、井原山に向け縦走を開始した。
- 小さな上り下りを繰り返しながら歩いていった。ところどころで葉を落としたブナ林が有った。途中の洗谷分岐で12時過ぎになったのでメールを出した。メールを打っている間に単独行が反対方向に歩いていった。北風が冷たく、立ち止まっていたら体が冷えてしまった。
- 井原山も360度の展望だった。岩の陰の風の当たらないところで休んだ。やがて、地元の70歳くらいの登山者が登ってきたので挨拶した。「静岡県から来た」と言ったらびっくりされた。ウイスキー入りのチョコレートをいただいた。「雲仙普賢岳があそこに見える」と教えてくれた。うっすらだったので言われなければ気が付かなかっただろう。平日とあって、今回の山行で会ったのは結局2人だけだった。
- 下山は北東側の野河内へ向かった。最初は木の根をつかむような急坂の下りだった。急坂は沢に出るまで続いた。沢に出てからしばらく進むと雰囲気の良い雑木林になった。黄葉がきれいだった。このあたりはシーズンになるとキツネノカミソリが咲くらしく、休憩するためのベンチがあちこちに有った。
- 最後は林道を歩き、野河内で国道に出た。野河内渓谷を少しだけ散策した後、国道を曲渕まで下った。曲渕のバス停は国道から引っ込んだ集落の集会所の前に有った。最初、分からずに、お店で場所を聞いてしまった。バスは通学の小学生15人くらいと一緒だった。