- 広島からのバスは座席半分ほどの乗客だった。頓原で下車したのは一人だけだった。暑い日だった。水容器1リットルだけでは不安を感じたのでスーパーで水を購入してから出発した。
- 車道を滝見コース登山口のある門坂谷駐車場へと向かった。途中から上はシャツ1枚になって歩いた。低気圧らしく、高度計の表示が80mくらい高く表示されていた。最後の集落で「山には雪があると思う。昨日の朝はここらも雪が積もった」と言われた。
- 登山口の門坂谷駐車場には車は無かった。山道は最初のうちは階段が付けられていた。沢沿いの道だった。風が強かった。やがて板張りのきれいな避難小屋に着いた。他の宿泊者はいなかった。暗くなってから雷雨になった。
- 翌日は薄暗いうちから出発した。曇り空だった。時々雪が降った。風が強かった。標高1100m付近から雪が出てきた。積雪10-30cmだった。雪はカリカリに氷っていたのでアイゼンをつけた。空は黄砂のせいか茶色で不気味だった。
- ブナの森を登って行くと山頂小屋は着いた。宿泊者が二人いた。琴引山から往復との事だった。山頂はブナ林に囲まれていた。ベンチが有ったので座って休んだ。
- 琴引山への縦走路に入るとすぐに雪は無くなった。渓谷コースを分けると展望台が有った。展望台の先で急な階段の下りになった。下りきったところには小さい白い花がたくさん咲いていた。
- 縦走路はやがて林道のすぐ上を通る道になった。時々林道越しに展望が開けた。1005m峰付近も小さい白い花が多かった。
- 林道を離れ、草ノ城山付近になるとブナの森になった。栗の木も多かった。青空も見え始めてきた。鳥のさえずりが多くなった。
- ブナと栗の木の多い森をひたすら歩いて行った。琴引山への登りになると東斜面になり風はまったく無くなった。ブナは細めの木が多くなった。
- いったん行きすぎて戻る感じで琴引山山頂に着いた。360度の展望だった。三瓶山が近くに見えた。下のスキー場には雪はまったく無かった。
- 琴引山からの下りでスキー場への道に引き込まれてしまい、登り返したため20分ほどロスした。頓原へ向かう道は良く踏まれた道だった。標高700m付近から植林も混ざるようなった。登山口で車道を横切り、少し藪道を通って下の車道まで下りた。後は車道を頓原バス停に戻った。
- 予定より1本早いバスに乗ることができたので出雲市でゆっくり夕食をとることができた。