- 丸亀港からの客船は小さな60人乗り位の船だった。向かい風を進んだせいか揺れが大きく、うねりの谷間に落ちる毎に窓にしぶきがバサバサとかかった。
- 江ノ浦(えのうら)港に着いた時はほっとした。待合所で一休みして昼食を食べた。休んでいる間に一緒の船に乗ってきたお巡りさんH氏に職務質問をされた。
- 車道を登山口まで歩き、登山口のノートに届けを記載して登り始めた。赤い字で「王頭山」と書かれた標識がところどころに有った。
- マツなどの潅木が多かった。ところどころ紅葉が見られた。林床にはシダが多かった。時々展望が開けて行き交う船が見えた。少し尾根が緩くなった標高約100mの展望地で一休みした。
- 更に岩の多い潅木帯を登り続けた。登るにつれて風が強くなってきた。やがて瀬戸大橋が白く見えてきた。
- 第一展望台と書かれた標識が有ったので寄ってみた。瀬戸大橋や、周囲の島の眺めが良かった。次の王頭砂漠にも寄ってみた。白い砂と岩の広い場所だった。白い岩と青い海の対照がきれいだった。記念撮影をした。次の第二、第三展望台も海の眺めが良かった。
- 山頂は樹林に囲まれて展望は無かった。山頂直下でいったん展望が開けた後は、樹林帯の下りになった。
- 少しイバラが混ざる樹林帯を進んで行った。赤い字で「心経山」と書かれた標識が所々に有った。いったん登り返した後、落ち葉の多い道を心経山との鞍部へと下った。
- 鞍部から登り返し、大師堂横を通り、岩場を登って行くと心経山山頂直下の岩場に出た。岩の間を縫うように登ると心経山山頂に着いた。両側の切れ落ちた岩の山頂だった。少し風が強かった。木々は少し紅葉していた。周囲の島々の眺めがきれいだった。
- 鞍部に戻り、樹林帯を甲路集落へ向かった。ところどころで黄葉がきれいだった。車道に出たところには採石場が有った。
- 甲路から江ノ浦港へは海沿いの車道歩きだった。途中には採石場が有った。しばらく進むと職務質問したお巡りさんH氏がバイクに乗ってやってきた。「無事下山しました」と挨拶すると「お疲れ様でした」とにこやかに返事をされた。
- 帰りの丸亀までの船は追い風になったせいか行きよりは揺れなかった。