- 青海の街中を歩き工場の横を通って鉱山事務所に着いた。事務所入口の壁に登山の注意が貼られていた。机の上のノートに登山届を記載して出発した。
- 最初はコンクリート舗装の鉱山専用車道の登りだった。鉱山事務所の注意書きによれば、この道は「発破のため11:45~13:15の間は通行禁止」との事だった。登るに従い、工場の騒音は小さくなり、海がせり上がってきた。砂利道になった専用車道を採石場跡の一番奥まで進むと登山口が有った。標高約450mだった。
- 登山道の登り始めは黄葉がきれいだった。やがて葉の落ちた木が多くなった。雪のせいか根元の曲がった木が多かった。粘土質の石灰岩に落ち葉が敷きつめられ、滑りやすかった。急登が多く、あちこちに虎のロープが有った。
- 一ノ峰で少し平坦になった。この付近には杉の木が多かった。一ノ峰を過ぎると再び急な登りになった。ところどころに石灰岩の大きな岩があり、間を縫うように登った。
- 残りの標高差100mほどの所まで登ると二ノ峰に着いた。ようやく山頂が見えた。いったん下りになり、曲がりくねった木の下をくぐって進んだ。鞍部付近に小屋の残骸が有った。小屋跡の先で右から清水倉からの登山道が合流した。ピンクのテープがたくさん付いていて、こちらの方が良く歩かれている雰囲気だった。
- とがった石灰岩の多い最後の岩稜帯を登ると、ようやく山頂に着いた。予定していた時刻より30分以上遅れていた。360度の展望だった。あいにく、もやがかかってしまい妙高山や北アルプス方面は見えなかった。
- 予定より遅れていたため、帰りは少し足早に下った。あわてたためか、途中でストック先端の滑り止めを紛失してしまった。駅に着く頃には疲れも出て重い足取りになっていた。