- 初日は良い天気だった。志津川湾を眺めながら歩いた。途中の「海のビジターセンター」は休館日だった。日影のウッドデッキに座って休んだ。
- 神割崎キャンプ場のキャビンで宿泊した。ウッドデッキは涼風が吹き快適だった。
- 二日目は晴れで風が強かった。白浜海水浴場では海風に吹かれながらベンチに座って休んだ。横の更衣室の軒下には子育て中のツバメが巣の中に出入りしていた。川のビジターセンターでは係の男性に勧められ、パプアニューギニア産の豆をひいたドリップコーヒー200円をいただいた。
- 釣石神社の売店で玉こんにゃく100円を所望すると、女主人に「ごめんなさい。土日だけで今は無いんです」と謝られた。その代わり「お茶っこ飲んで行きなさい」と冷たいお茶を勧めテントの下に招き入れてくれた。「潮風トレイルなの」と聞かれ、寄せ書きノートに記載した。
- 丸山地蔵尊は四角い台座の上に約2mの大きな地蔵が顔を少し西に向け座っていた。休憩所にいた男性が、「地蔵は津波に流され、所有者の息子さんは津波で亡くなった大川小学校の教員で、顔の向きを大川小学校の方を向けて再建した」と教えてくれた。この日は大須バス停まで歩いた。
- 三日目も暑い日だった。小滝バス停では、民家の女性が「昔は販売機が有ったんだけれど」と言いながら280mlのペットボトルのお茶を差し入れてくれた。バスで大須に戻り続きを歩き出した。
- 大川小学校の震災遺構を見学し、長面浦(ながつらうら)まで来た。作業者に「どこまで行くの」と聞かれ「大須崎まで」と言うと、「歩いて? 暑いので気をつけて下さい」と励まされた。
- 峠の山道を越え、名振漁港に出ると車道になった。暑い中、一つ岬を越えると船越港に着いた。番屋の軒下で大の字になり冷たいコンクリートで体を冷やし、首に濡らしたハンカチを巻き付けた。荒峠は冷たい風が吹き快適だった。荒浜海水浴場中央の大岩の陰で休み、ようやく元気になった。
- 大須埼灯台は周囲に花が植えられてきれいだった。休憩後、民宿の迎えの車に乗り込んだ。桑浜の民宿では、一人一個のムラサキウニと、北上川のベッコウシジミが入った味噌汁を味わった。
- 最終日は大須埼灯台から続きを歩いた。気温は低めで爽やかだった。白銀神社の灯台付近にはカンゾウが咲いていた。桑浜の民宿の前を通った時に、中のおかみさんに手を振って挨拶した。
- 途中の石神社にお参りした後、道の駅の有る「雄勝地域拠点エリア」まで歩いて今回のトレッキングを終了した。おみやげに泊まった民宿のおかみさんの写真が入ったワカメとフノリを買った。
- 今回歩いたのは61kmだった。これで合計745kmになり全体1043kmの約71%を歩いた事になった