- 鳥沢駅を出て国道脇の歩道を歩いていると、ちょうど通学の小学生の安全を見ていたお巡りさんに声をかけられた。「どこの山に登るんですか。最近、山梨県内で遭難が多いので気をつけて下さい」と言われた。「倉岳山の方に行きます」と挨拶して通り過ぎた。
- 小篠集落の外れでゲートを開閉して林道に入った。やがて小篠貯水池に着いた。水は抜かれていた。貯水池脇を登って行くと、林道は荒れてきて登山道になった。小篠沢にかかる鉄骨橋で入渓した。
- 沢は苔むした岩がゴロゴロしていてきれいだった。登山道がすぐ横を通っていて安心だった。少し登ると3m堰堤に着いた。右から登山道まで上がって巻いた。鹿の鳴き声が多かった。ミンミンゼミが鳴いていた。沢に戻り段々ナメ2mを登った所で一休みした。
- 続いて小さな滝やナメ、釜を次々と登って行った。やがて今までの滝より一回り大きな石滝3mに着いた。左側の水流を登った。登り切ったところで一休みした。
- 休憩後は今までよりも滝が多くなった沢を登って行った。高さ1mほどの滝が多かった。きれいなナメが多かった。左側に崖が迫ったトイ状に流れるナメも有った。
- やがて次の石滝3mに着いた。左側の水の無い岩の間を登った。少し登ると二俣に着いた。水量は1:4位で右側の方が多かった。ちょうど倉岳山への登山道が渡渉する箇所で、10mほど登山道を右手に進むと分岐点が有り地蔵が有った。
- 休憩後、水量の多い右手を進んで行った。直径5mを超える大岩を右に見て進んだ。高さ1m程度の小滝を次々と登った。中には登るのが難しい所も有り、よじ登るのが楽しかった。深さ1mくらいの釜の有る滝も多かった。所々で川底の岩が不安定な所も有った。
- 2段3mナメ滝を過ぎ、沢に落ちた栃の実が目立ってくると2本の立派な杉の立つ夫婦杉に着いた。上には4段12m滝が見えた。杉の下で一休みした。ミンミンゼミが鳴いていた。
- ロープをすぐ使えるよう準備して4段12m滝に向かった。下段の2段は緩やかで簡単だった。3-4段目は急だった。ロープを使って登った。手こずりながらも何とか登ることができた。登り終わったところで遡行を終了した。脇には大きな栃の木が有った。登山靴に履き替えていると、上から10人くらいの団体が下りてきた。ここまで誰にも会わなかったのでびっくりした。「沢登りです」と挨拶した。
- 帰りは登山道を下った。途中の小篠貯水池で、あずまやに寄り道し、白ワインとお菓子をいただいて疲れを癒やした。