- バスを終点の江梨(えなし)で下車したのは他に中年女性一人だけだった。大瀬崎に向かって歩き始めた。時折、ダイバーの車が通った。自転車のグループがスピードを上げて通過していった。ミカンの販売所が2箇所ほど有った。雲のかかっていた富士山は、だんだんと雲が取れてよく見えるようなった。
- 大瀬崎の浜辺にはダイバーが大勢いた。機材を浜辺に並べて整理していたり、海からちょうど上がってくる所だったりした。岬の先端に入るところには料金の徴収所が有った。100円払って岬の先端に向かった。途中には神池が有った。濁った水の中には鯉が泳いでいた。遊歩道を進みご神木のビャクシンの脇を通ると岬の先端に着いた。灯台の近くに腰を下ろして昼食休憩にした。駿河湾を挟んで富士山がきれいに見えた。しばらくすると漁船が二隻並んでやってきた。船の間に網を引いている様子だった。
- ビャクシンの森を見ながら大瀬崎の入口に戻った。トイレの横から西伊豆歩道大瀬崎コースに入った。海岸を少し通った後、階段の登りになった。やがて照葉樹林帯の山道になった。鳥のさえずりが多かった。県道に出る手前にあずまやが有ったので一休みした。
- 県道に出てからは緩い登りだった。一番高くなったところにトンネルが有った。トンネルを迂回する旧道が有ったので、そちらを通ることにした。少しイバラの藪気味になっていた。トンネル出口で県道に合流すると井田への緩い下りになった。所々にミカンの販売所が有った。
- 県道から井田集落への道に入ると、河津桜が咲いていた。集落では庭先に水仙が咲いていた。畑には菜の花がたくさん咲いていた。翌日が菜の花祭との事だった。海岸近くのトイレに寄ってから明神池に行ってみた。写生している人が一人いた。ゴイサギが池から突き出た木に止まって獲物を狙っていた。池を半周したところにあずまやが有ったので座って一休みした。
- 休憩後、池の脇から歩道を登った。公園として整備されている松江(すんごう)古墳群を通って遊歩道を登りつめると県道に出た。「きらめきの丘」との名前が付いていて観光客が10人ほどいた。富士山や先ほどいた明神池がよく見えた。
- 県道を戸田へ向かった。やがて尾根を乗り越す山道の入口に歩道の続きを示す標識が有った。歩道に入った。尾根を乗り越えると再び県道に出た。しばらく進むと、アブラギリ原生林の標識が有り、10m程入ったところにベンチが有ったので座ってコーヒーを飲んだ。休憩後、アブラギリ原生林を一周した。栗の実がたくさん落ちていた。登りは倒木が多く少し歩きにくかった。標高220m位まで登ると下りになり、元の入口の20mほど先の県道に出た。一周20分くらいだった。
- 県道を再び戸田に向かった。林道の入口に歩道の続きを示す標識が有ったので林道に入った。標高220m位まで登ったところで林道の分岐が有った。標識に導かれて右の道に入ると山腹を横切る道になった。三角点近くのあずまやの所からは戸田へ向かっての下りの歩道になった。落ち葉がたくさん積もっていた。
- 戸田の港には遠洋漁業の漁船が何隻も係留されていた。予定より早く着いたので1本前のバスに乗る事ができた。バスの中から見た沈む夕日がきれいだった。