- 菅谷駅を下りると、仙台平から北に続く石灰岩の山が正面に見えた。周囲が紅葉しているので、岩を切り出した跡が、ひときわ白かった。
- 車道を「星の村ふれあい館」まで歩き、「仙台平」に向かう標識に従って山道に入った。杉と広葉樹の混ざった山道だった。左右の削られた感じから、昔から使われている道だと思った。
- やがて大きく迂回してきた車道に出会った。2-3分歩くと鳥居が有った。鳥居をくぐり階段を登ると、再び山道に入った。下が笹でおおわれた雑木林だった。日が差して暖かだった。
- 仙台平の一角にある大平神社付近は草原で牧場のような雰囲気だった。寝転がって昼寝をしたくなる雰囲気だった。正面に大滝根山が見えた。
- 車道を少し進み、キャンプ場のところから鬼穴へ下る山道に入った。鬼穴に寄ってから更に進むと、再び車道に出た。車道を1分も歩くと大滝根山登山口に着いた。
- 少し黄葉の残った雑木林を登っていった。足を踏み出すごとに落ち葉がカサカサと鳴った。五合目のブナ平にはブナは少なかった。少し登るとブナが増えて来た。
- 小さな鎖場を2箇所ほど登り、更に雑木林を登っていくと山頂に着いた。山頂は自衛隊のレーダー基地になっていてフェンスで囲まれていた。少し回り込むと神社があり、この付近だけが山頂らしい雰囲気だった。
- 下りは沢沿いの霧島権現コースを通ることにした。急な坂を下ると沢に出合い、「御沢子育地蔵」と呼ばれる小さな地蔵があった。賽ノ河原までは流れに沿った道だった。苔むした岩の上を右に左に歩く道だった。
- 大越温泉健康ランドからは車道を歩き、登山口に戻った。後は往路を駅まで戻った。この日は、土曜日にもかかわらず山中で会った登山者は3人だけだった。
- 無人駅の菅谷駅には委託された駅員がいた。4時前に「委託の時間は3時半までなので、そろそろ待合室を閉めます」と言わた。寒いホームのベンチで列車が来るのを待った。