- JOBSおじか(旧男鹿ネイチャーステーション)のゲートのところから林道を歩き始めた。5年前に男鹿岳に登ったときはワカンを使ったが、今回は雪がしまっていて尾根の取り付きまでつぼ足で労せずして着いた。
- 尾根取り付きでワカンを付け、尾根を登り始めた。5年前の幕営地点1210mピークを越え、稜線まで登って幕営した。今回は、雪がしまり、前回よりもかなり速いペースだった。雪のしまり具合は、すでに春山の様相だった。
- 翌朝、テントに不要な荷物を置いて出発した。まず日留賀岳方面へ稜線を少し進んでから左に曲がり、大佐飛山を目指した。大佐飛山への尾根に入るとき、少し右寄りに進んでしまい、途中で気が付いて斜面をトラバースして左手の正しい尾根に入った。
- 1870mピークへの登りは、急だった。雪も硬めだった。キックステップを使ったが、2回蹴り込んでも靴の半分の長さしか蹴り込めなかった。(家に帰ってから親指の爪が変色していることに気が付いた。靴ひもの締め方が少しゆるかったようだ。)1870mピークを越えると大佐飛山までの稜線がきれいに見えた。プロムナードを行く感じで、今までの苦労を忘れさせた。
- 最後のまばらな樹林帯を登っていくと意外に狭い山頂に着いた。樹林に覆われ、ダケカンバに付いた赤いテープだけが目印だった。北東の尾根に出ると那須岳が見えるとの事だったが、この日は雲の中だった。
- 帰りの1870mからの急な下りで、ワカンの爪を頼りに下っていると、ワカンの紐の縫い目が取れて壊れてしまった。以後、テントまでは片足のワカンで済ませた。
- テントを回収し、つぼ足で尾根を一気に下った。時々雪を踏み抜いて足を雪から抜くのに苦労した。途中で雪が降り出し、林道に出たころは雨になった。疲れも出たところでの雨の2時間の林道歩きは、このコースで一番つらかった。
- 結局、山中では誰にも会わなかった。