- 大田市からのバスは石見銀山を通って行った。雪がうっすらと積もり世界遺産の観光地も閑散としていた。雪は車道にも積もっていたのでバスは下りになると徐行した。
- 山田バス停前には集会所があった。雪が降り続いていたので集会所の中でレインウェアを着てから出発した。
- ゆるい登り坂の車道を登って行くと登山口に着いた。登山口からしばらくコンクリート舗装の細い道を登って行くと山道に入った。最初は竹林や植林帯だった。
- 標高410m地点を過ぎると雑木林になった。尾根の登りだった。西風が吹いていた。幸いにもこの尾根は少し陰になるので風は吹き付けなかった。六合目に看板があり、展望が少し開けた。下の方は雪でかすんでいた。登るにつれて照葉樹の多かった森も、やがて落葉樹が多くなった。
- 坂が緩くなってくると風が強くなり、やがて779mの標高点に着いた。北側の展望が開けていた。風が強くとても休む気になれなかった。
- 稜線を登り下りしながら進んで行くと「山頂まで1km」標識が有った。標識の少し手前は風が弱かったのでシートを広げ昼食にした。積雪2-3cmだった。温かい紅茶がおいしかった。
- 山頂までは更に何度か小さな登り下りを繰り返した。時々日本海から来る筋状の雲の切れ目に入り日が差した。光があたると雪がきれいだった。
- 最後の急な坂を登って行くと、「あと100m表示」が有った。やがてゆるい登り坂になり山頂に着いた。北から東にかけて展望が良かった。日本海の荒波が意外な近さに見えた。風は思ったより少なめだった。
- 山頂からは祖式(そしき)集落へ向かった。東側で風も少なかった。積雪は東側の方が少し多めで7-8cmだった。
- 山頂から標高差150mあまり下った所が少し傾斜がゆるくなっていた。バスまで時間も有るのでシートを敷いて休むことにした。回りはリョウブやミズナラの森だった。ウイスキーのお湯割りを飲んだ。1時間近く休み200ccのウイスキーがなくなったところで腰を上げた。
- 休憩地点からは斜面をジグザグに下って行った。ロープがあちこちに設置されていた。標高450m付近からは植林帯になった。勾配がゆるくなると登山口の集落に出た。車道は氷りかけていた。バス停近くまで来て振り返ると大江高山が見えた。