- 大内宿の観光客を横目で見ながら、タクシーで大内登山口まで入った。登山口付近ではエゾハルゼミがたくさん鳴いていた。
- 最初の植林帯を10分程登ると広葉樹の森になった。チゴユリやクルマムグラなど白くて小さい地味な花が咲いていた。しばらく沢沿いの道が続いた。
- 再び植林帯の中に入って、しばらく進むと最後の水場が有った。「小野の泉」との標識が有った。
- 水場からは谷を離れ、木の階段の付いた急な斜面を登って行った。植林から広葉樹の森に変わった。ツツドリやエゾハルゼミが鳴いていた。ブナ林になり尾根に出たところで道は突き当たりになった。左へわずかに進むと送電鉄塔が有った。木に囲まれ展望は無かった。
- 突き当たりまで戻り、今度は右へ尾根を登り始めた。ブナ林だった。太いブナも多かった。次第にセミの声は遠ざかり、ウグイスやジューイチの鳴き声が聞こえて来た。展望は無かったが、ブナの森を楽しみながら登った。山頂までの登りで15人ほどの登山者とすれ違った。
- 山頂の手前にはツツジが少し咲いていた。ダケカンバが目立つようなると山頂に着いた。誰もいなかった。東側の展望が良かった。ウグイスが鳴いていた。虫が多かった。山頂標識から少し奥に進んだところが最高地点で三角点が有った。
- 下りは標識に導かれて小野登山口へと向かった。道は山頂をぐるっと回る感じで南側へ出た。やがて急坂になった。ミズナラの森で、道はジグザグに切られていた。標高960mくらいになると再びエゾハルゼミの鳴き声が多くなった。やがて杉植林になった。しばらく下って植林が終わったところに小野岳登山口の標識が有った。登山口標識を過ぎてもまだ山の中で、しばらく山腹をトラバースする山道が続いた。
- やがて小野観世音に着いた。階段脇のツツジがきれいだった。後は舗装路を駅へと下るだけだった。
- 下りの山中では誰にも会わなかった。