- 前日、林道ゲート付近の国道横に車を停め、テントを張って泊まった。夜間、車が数台通った。
- 翌日、暗いうちに出発した。30分程歩くと少し明るくなったので懐中電灯をしまった。営林署の小屋を過ぎたあたりから、時々正面に奥茶臼山が姿を見せた。林道脇の斜面にはアザミがたくさん咲いていた。水が林道脇のあちこちで出ていた。いつでも新鮮な水が飲めそうだった。林道の二股分岐にも水が流れていた。林道終点手前は伐採跡地で、前茶臼山が見えた。奥茶臼山はちょうど逆光だった。
- 林道終点はゲートから13.5km地点だった。13.5km標識の裏にあった「奥茶臼山」標識を見落としてしまい、間違えて左手の道に入ってしまった。鹿よけネット沿いに赤テープがあり、しばらくだまされて登った。20分程登って違っていると判断して引き返した。45分位ロスした。
- 林道終点からの登山道はしっかり踏まれていた。ガレ場付近は、登山道が不明瞭になり、灌木でテープを見つけにくく迷いやすかった。水場にはトリカブトが咲いていた。水場を過ぎたところにある倒木帯では鹿の鳴き声が聞こえた。
- 稜線付近は苔むした岩や倒木が多かった。山頂まで標高差100mくらいのところで草地になり東側の展望が開けた。南アルプスの高山は雲の中だった。少し登ると伐採地に出た。木片が散在し雑然とした雰囲気だった。
- わずかの登りでシラカバや針葉樹におおわれた山頂に着いた。山頂の先の尾根にも赤テープが付いていた。踏み跡をかき分けて登ってくるルートが有る様子だった。
- 下りは往路を下山した。林道に出てから振り返ると、奥茶臼山山頂部は いつの間にかガスの中に入っていた。時間短縮のため林道のヘアピンカーブはショートカットして歩いた。急ぎ足の林道歩きで、少し靴ずれを起こしてしまった。
- 結局この日は好天の日曜にもかかわらず山中では誰にも会わなかった。