- ハリマ小屋までは少し荒れた林道を車で入った。ハリマ小屋は、まだ木の香りの残る新しい小屋だった。周辺は新緑の盛りでキクザキイチゲやエゾエンゴサクがたくさん咲いていた。ウグイスが盛んに鳴いていた。
- 急坂の取り付きまでは、ほぼ平坦な道が続いていた。途中には「不老長寿の泉」との標識の着いた水場が有った。キクザキイチゲがたくさん咲いていた。サンカヨウはこれからが見頃で、つぼみがたくさん有った。やがてブナ林になった。新緑の盛りだった。急登が始まる箇所は雪のため道を少し探した。
- 稜線の鞍部まではブナ林の急登が続いていた。ところどころにロープが有った。林床にはキクザキイチゲが咲いていた。森の中に少し入るとコシアブラが有った。登り切った鞍部にはカタクリがたくさん咲いていた。鞍部からは月山と葉山が見えた。鳥海山もうっすら見えた。ウグイスが盛んに鳴いていた。S氏が山菜を採っていたので聞いたらイワダラとの事だった。(後で確認したらイワダラとは方言で、普通に言えばヤマブキショウマとの事。)
- 965mピークまで展望の良い笹原の稜線が続いていた。風がさわやかだった。ムラサキヤシオがところどころに咲いていた。965ピークを過ぎるとキクザキイチゲやスミレが多くなった。ブナの潅木が多くなった。ミネザクラも咲いていた。山頂直下には雪田が有った。
- 山頂からは気温が上がりすぎたのか月山は見えなくなってしまった。山頂直下には小さな祠が有った。扉と賽銭箱はステンレスでできていた。
- 山頂からの下りではタムシバやムラサキヤシオが咲いていた。最初の尾根の道が終わると、山の斜面のトラバースの道になった。ブナの新緑がきれいだった。最初の沢は雪渓になっていた。30度位の傾斜を30m以上渡らねばならず少し緊張した。次の沢には「白髪の泉」との標識が有った。コゴミやキクザキイチゲの多い森を下っていくと出発点のハリマ小屋に着いた。
- 小屋で小休止した後、一部の人が山菜採りに行った。山菜に知識のあまりない私は、採りに行った人にコゴミをいただいた。