- ブナオ峠~大笠山間に比べて、大笠山~笈ヶ岳はトレースが多かった。5人の登山者とすれ違った。
- 笈ヶ岳山頂は他に誰もいなかった。3人全員で握手した。360度の展望だった。この日の出発点の大門山がはるか彼方に見えた。携帯を使ってみたが、さすがに通じなかった。
- 笈ヶ岳を少し下った冬瓜山との分岐付近の平になったところでテントを張った。トレースは冬瓜山への方が多く、三方岩岳方面には、ほとんどなかった。
- 翌朝のテント内の気温は5℃だった。小雨が降ったりやんだりしていた。
- 岩峰は前回同様右側を巻いた。仙人窟岳との鞍部への下りは雪庇が崩れているところが有った。雪庇の隙間から下に下りた時にアイゼンで引っかけてレインウェアを破いてしまった。
- 仙人窟岳からの下りはヤブになっている所があった。雨がようやく上がりレインウェアを脱いだ。アイゼンも雪が団子になって着くだけなので外した。気温が上がり、雪庇が崩れそうになっていた。雪庇の上を通ったり、ヤブの中を通ったりルート取りに苦労した。
- 国見山への登りは雪が段になっていて正面からは登れなかった。トレースは右端の稜線に向かっていた。稜線に出る部分がスノーブリッジになっていた。トレースよりも更に10m下った安全なところでスノーブリッジを渡った。稜線の登りは45度近い急斜面だった。キックステップとピッケルのピックの部分を使って確保しながら登った。こんな所は二度とごめんだと思った。国見山の緩斜面に着いたときにはほっとした。