- 藤原岳から歩いての真ノ谷での幕営後、翌日は御池岳を目指して真ノ谷を遡った。ミソサザイとカエルがしきりに鳴いていた。本流が直角に左へ曲がる地点に御池岳を示す小さな標識が有った。標識に導かれ左手へ少し登ってみた。踏み跡がすくに分からなくなった。あまり歩かれていない様子だった。分岐に戻り、まっすぐ明瞭な踏み跡を登ることにした。踏み跡を登っていくと、すぐにコグルミ谷からの登山道と縦走路の合わさるカタクリ峠に着いた。
- カタクリ峠からの登りはバイケイソウが多かった。鹿を何度か見た。分岐が有り、奥の平への標識が有ったので行ってみることにした。草原に出てしばらく登ると奥の平に着いた。眺めが良かった。鹿を何度か見た。ボタンブチを経由して御池岳山頂へ着いた。樹林に囲まれていた。
- 鈴北岳へは、いったん下った後、谷を少しずつ登っていった。へこんだ窪地の多い谷だった。一つだけは窪地が池になっていた。道は元池近くにある日本庭園をいったん回りこんで鈴北岳へ向かっていた。この付近は苔の緑がきれいだった。カッコーが鳴いていた。鈴北岳は御池岳の眺めが良かった。
- 鈴北岳からは踏み跡をたどって鈴ガ岳へ向かった。鈴ガ岳からは樹林の間に御池岳が見えた。鈴ガ岳からは引返す予定だったが、先の尾根に赤テープが着いていたので先へ進むことにした。踏み跡ははっきりしないところが多かったが、藪もなく、どこでも歩けそうな樹林帯の尾根を気持ちよく下って行った。
- 送電鉄塔を2本通り過ぎた。桜峠まで行くつもりだったが、見落としてしまい茶野まで行ってしまった。下の送電鉄塔のところまで戻ると桜峠の標識が落ちていた。桜峠からは踏み後の定かでない送電線の巡視路を通って下った。標高700mの鉄塔から巡視路が分からなくなり、やむなく植林帯の中を大きそうな尾根を選んで下った。最後は岩になっていたので右手の浅い谷に下り、谷沿いに車道に出た。とんだサバイバル状態だった。
- 大君ヶ畑(おしがはた)ではバスは5分前に出たところだった。次のバスまで時間が有ったので河原の木陰で涼みながら休んだ。途中はハードだったが最後はのんびりできた。