- バスの乗客は3人だった。雄国沼登山道入口でバスを下りた。駐車場には数台車が止まっていた。準備をしている間に一人先行者が登っていった。車道脇に付けられた雪の階段を2-3段登って雪面に出て、クロスカントリースキーを履いて出発した。
- トレースはしっかりついていた。いずれもワカンかスノーシューの跡でスキーの跡は無かった。途中で沢を渡るところが何ヶ所か有った。雪のブリッジはそこだけ回りより低くなっているのでスキーでは通りにくかった。
- やがてトレースは右手の小沢の方に曲がっていた。少し方角が不安になったので地形図を見て確認した。小沢に沿ってブナ林を登って行くとトレースは今度は左手に向かっていた。トレースに沿って少し登ると広々とした台地に着いた。快晴だった。猫魔ガ岳や雄国山がよく見えた。雄国山に登り始めている人が見えた。子供の声が聞こえるので家族連れらしかった。予定より30分早く着いたので雄国山にも登ることにした。
- 台地から少し登ると勾配がきつくなってきたのでジグザグに登った。振り返ると雄国沼や小屋が見えた。鞍部からは尾根伝いに登った。ところどころ雪の硬いところが有った。一箇所、急なところでは、登りにくかったのでスキーを外した。
- 山頂からは東には三角に尖った磐梯山、北に白く横たわる飯豊の山並、西側に喜多方から会津若松にかけて広がる平野が見えた。家族連れに写真を撮ってもらった。携帯でメールを出していたら手が冷たくなってしまった。
- 雄国山からの下りでは登りと同じところ一箇所でスキーを外した。鞍部からの斜面の下りでは雪の硬いところと柔らかいところがあり2回転んでしまった。
- 小屋に寄った後、台地から沢へと下った。深雪のブナ林はボーゲンで下り、沢沿いはトレースの上や深雪の中を軽快に下った。深雪はスプリングの入ったマットの上を歩くようで快適だった。予定より少し早くバス停に戻ることができたので、1本早い猪苗代行きに間に合った。