- 前日は別所温泉で忘年会をした。参加者は9人だった。一年の山行を振り返って話が盛り上がった。
- 当日は宿から歩き始めた。まず、温泉街の中に有る北向観音にお参りした。本殿はお城を思わす立派な石垣で囲まれていた。石段を登ると手洗い場で、温泉地らしく温泉が出ていた。北向観音からは川沿いの車道を登山口まで登って行った。民家の庭先には柿の実が生っていた。
- 登山口からしばらくは緩い登り坂だった。周囲は杉植林だった。やがてカラマツの植林になり、アカマツの森へと変わっていった。進入禁止の赤テープの残骸が有るところを見ると、シーズンには松茸山になる様子だった。途中で脇道を数分入り、岩屋観音にお参りした。岩を穿って作られた観音堂が有った。
- 急な山道を登っていくと林道に出た。正面に山道が続いていたが、標識が林道を左手に進む方向に付いていたので林道を歩いて行く事にした。バイクツーリングの若者が一人追い抜いていった。林道がヘアピンカーブしているところから再び山道に入った。本来は下山予定だった「岳の幟 下山道」だった。
- 急登だった。周囲はアカマツの雑木林だった。やがて右手から元々登る予定だった山道と合流した。更に登ると、林道に出たところにあずまやが有った。一休みした。
- あずまやからの山道も急登だった。急登が終わって尾根に出たところで北アルプスの白い峰が見えた。
- 最後にミズナラの緩い尾根を登りつめると、山頂に着いた。やや広くなっていて、中央には小さな祠が二つ建っていた。好天で木の間から北アルプスが見えた。上田から来た若い5人グループがパエリアを作っていて良い香りが漂ってきた。我々もワインで乾杯して忘年会の続きをした。
- たっぷり山頂で休んでから下山を開始した。下りは「岳の幟 下山道」を麓まで下った。途中まで落ち葉の多い急な下りだった。アカマツ、カラマツの森からやがて植林帯へと変わり、登山口に着いた。
- 車道を温泉街へ向かう途中で振り返ると、登ってきた夫神岳がまだ大きく見えた。