- 戸田(へだ)バス停の裏は、すぐ港だった。風が強く冷たかった。三角形の波が立つ海は青くてきれいだった。海岸沿いに少し歩いた後、町の中に入ると風は和らいだ。
- 町外れから坂道になり、しばらく登ると遊歩道になった。照葉樹の森の登りで横には石垣が多かった。木の枝や石が落ちていて少し歩きにくかった。鳥の鳴き声が多かった。
- やがて桧と杉の植林になった。道には階段が付けられていた。相変わらず小枝が多く落ちていた。登り詰めると広くて雰囲気の良い峠に着いた。周囲は照葉樹林で木漏れ日に癒やされた。道脇には地蔵が建っていた。
- 峠から緩く下ると車道に出た。右に標高差50m程登れば「碧の丘」の展望地に着くはずのところ、間違えて左に下ってしまった。標高差50mほど下って間違いに気がついた。そのまま下ることにした。
- やがて舟山集落に着いた。「舟山ふる里村」にベンチが有ったので休むことにした。海側を向くと風が顔に当たり寒いので山側を向いて休んだ。昼食を食べ、シナモンリ入りのホットワインで暖まり、キンカンをいただいてゆっくりと休んだ。休憩後、舟山集落の一番下まで行くと民家越しに駿河湾が見えた。白波が立っていた。
- 車道をしばらく歩くと遊歩道入口に着いた。広場が有りベンチが有ったので座って一休みした。遊歩道に入ると、これまでより石や小枝が少なくて歩きやすかった。照葉樹の森で少し風が冷たかった。
- 峠まで登るとあずまやが有った。2mほど有る大きな石碑には「南無妙法蓮華経」と掘られていた。峠からの下りは石畳になっていて鉄製の手すりが付いていた。場所によっては落ち葉が積もっていて少し歩きにくかった。
- 小土肥(おどい)海岸は広い砂浜で、青くきれいな海からは荒波が打ち寄せていた。松が2本立つ小山の陰に入って風を避けながら休んだ。
- 終着点の土肥(とい)までは小土肥から近いと思っていたら、遊歩道は海岸通しの道を外れ、少し山側を通っていた。あせって小走りに登り下りすると土肥の集落の端に着いた。浜辺の横を通り、土肥温泉バス停に着いた時には帰りのバスまで少し余裕が有った。
- 今回は、歩いている最中にはハイカーに出会わなかった。