- 菖蒲ヶ浜キャンプ場にテントを張り、余分な荷物を置いて歩き始めた。曇り空だった。周囲の山々は霧に覆われていた。
- いったん竜頭の滝バス停近くまで国道を進んでから車道を湖畔方向に進み、標識の所から歩道に入った。湖から20m位の高さで斜面を横切って進む道だった。木の桟道が所々に有った。湖の水面はあまり見えなかった。
- 赤岩まで進むと視界が開け湖面が見えた。風が涼しかった。赤岩の先には岩の崩れた跡が残る場所が有り少し歩きにくかった。崩れた跡が終わると再び歩きやすい道になった。ミズナラやカエデの多い広葉樹の森だった。
- トチノキの有る浜辺が有ったので岸辺に出てみた。40歳位の男性ハイカーが我々と入れ違いに出発して行き、誰もいない静かな浜辺になった。少し立ち止まって休んだ。更に斜面の道を進むと湖底の石が白くて水がきれいに見える所が有った。
- 千手ヶ浜には船着き場が有った。看板の記載によるとクリンソウのシーズンには船が来る様子だった。遠くで遊覧船の汽笛が鳴り、近くでは波の音がしていた。東側には男体山の裾野が見えた。上の方は霧の中だった。少し雨が降ってきたのでバス停のあずまやで雨宿りしながらバスを待った。
- バスは他の乗客が二人だけだった。バスで赤沼に戻る途中に鹿が7-8匹いた。お乳を飲んでいる子鹿もいた。赤沼に着いた時は雨はやんでいた。バスで菖蒲ヶ浜キャンプ場に戻った。
- 夜は霧雨だった。雫がテントの上にぽたぽた落ちる音がした。翌朝は曇りだった。テントに荷物を置いて戦場ヶ原に向けて出発した。出発時は霧雨が少し降っていた。
- まだ朝で人の気配の無い竜頭の滝の横を登っていった。滝上から山道に入った。緩やかな流れの横を登る道だった。周囲はミズナラのきれいな森だった。木から雫の落ちる音が盛んにしていた。
- 赤沼分岐を過ぎると戦場ヶ原に入った。木道は濡れて滑りやすかった。雨はやみ、薄日が少し差してきた。川にはカモが泳いでいた。草原にはピンクのホザキシモツケがたくさん咲いていてきれいだった。所々にクルマユリやノアザミも咲いていた。
- 戦場ヶ原を離れると泉門池(いずみやどいけ)に着いた。水がたくさんわき出ていた。池にはカモが数羽泳いでいた。
- 泉門池からは、きれいな流れを見ながら登っていく道になった。木の階段が所々に有った。濡れていたので注意深く歩いた。
- 湯滝に着いた時には再び雨が降り出した。土産物屋の軒先で雨宿りしながら一休みした。傘をさした観光客が10人ほど滝見物をしていた。
- 小降りになったので湯滝の右側を登って行った。湯ノ湖に出た時には再び雨が降ってきた。レインウェアの上だけを着た。湯滝の上の橋を渡るところでは少し硫化水素の臭いがした。
- 湯ノ湖を時計回りに歩いた。湖には釣り人が7-8人いた。湖を半周した頃には雨はやんでしまった。湯元温泉バス停の待合室でレインウェアを脱いでバスを待った。
- バスで菖蒲ヶ浜に戻り、テントを手早く回収した。再びバスに乗り日光駅へ戻った。