- 白根南嶺の縦走も三日目。白河内岳から農鳥岳へは見晴らしの良さそうな稜線が続いていた。稜線を独り占めにして歩く気分は最高だった。大籠岳へはケルンに従って歩いた。一度間違えて引返した。大籠岳からは踏み跡がはっきりしてきた。1722m峰の手前では雷鳥の親子を見た。
- 1722m峰から急坂を一登りすると広河内岳に着いた。広河内岳で休んでいたら、大門沢下降点からピストンの二人組が登ってきた。広河内岳から先は良い道になった。大門沢下降点には登山者が7-8人休んでいた。
- 農鳥岳への登りは、お花畑がきれいだった。チングルマ、ハクサンイチゲ、シナノキンバイなどが咲いていた。山頂手前には雷鳥の親子がいた。
- 農鳥岳の山頂には登山者が約10人いた。北岳には雲がかかりかけていた。
- 台風接近のため、北岳方面へ行くのは中止し、大門沢を下山することにした。大門沢下降点への下りで雨が降って来たが、すぐにやんだ。
- 下降点からゴーロまでは、高山植物が少し咲いていた。ゴーロには残雪が残っていた。
- シラビソの森を下っていくと、ガレの渕に出た。大門沢が見えた。タカネグンナイフウロやニッコウキスゲが咲いていた。大門沢小屋が近付くと勾配もゆるくなり、少し歩きやすくなった。
- 大門沢小屋を過ぎるとしばらく沢沿いの道になった。丸木橋が2箇所ほどあった。やがて沢を離れ、小尾根を巻くと大古森沢まで美しい広葉樹の森が続いていた。大古森沢への下りは急坂だった。大古森沢で一休みした。
- 最後は吊橋を3本渡って林道に出た。林道と車道をのんびり歩いて奈良田に出た。
- 奈良田からは最終バスで身延駅に出た。電車の待ち時間が有ったので、駅前で熱中症予防の生ビールを飲み、刺身定食を食べてしまった。