- 林道は能郷集落から1.8kmで、通行止めになっていた。車を置いて雪の林道を歩き始めた。
- 登山口は一面の雪だった。トレースは無かった。道を捜し、沢の対岸の尾根に見つけた。何度も滑って苦労して尾根を登った。一時吹雪気味になり気が滅入った。最後の急坂を登ると稜線の2合目に出た。テントは風が強いため、ひもで灌木に固定して設営した。設営後、前山方面がきれいに晴れ上がった。
- 夜、月が作った木の影がテントに映って幻想的だった。室温-5℃。凍結防止で水筒をシュラフに入れた。
- 翌朝出発時、テント内で靴をはいた。入口を開けるとサラサラ雪が入った。風下で吹き溜まりができていた。
- 広いトレースのない斜面をキックステップで登って行った。前山には雪雲がかかっていた。
- 前山は視界100mの吹雪だった。広くて方角が分かりにくかった。あきらめて引き返すことにした。少し前に通ったトレースが消えていた。磁石で方角を確認して下った。少し下ると雪は小降りになった。
- 2合目からは登山者約10人とすれ違った。林道で振り返ったら、前山付近は晴れてきていた。