- 車で林道を登山口へと向かった。途中に鎖のゲートがあった。あらかじめ電話で森林管理署に聞いておいた鍵番号であけた。林道終点には、すでに宿泊の車が1台駐車してあった。広い駐車場の隅に車を置き、テントを張った。星空が見えていた。
- 翌朝、明るくなるとすぐにテントをたたみ出発準備を整えた。早々と最初の車がやってきた。登山道入口のノートに届けを書いて出発した。
- 中腹までは黄葉の真っ盛りだった。登山道は前日の雨のせいもあり少しぬかるんでいた。ピークを巻き、「あと2km」表示付近で展望が開けた。高曇りの空の下に白雲岳などの大雪の山々が見えた。行く手には大槍、その先には山頂が見えた。
- 大槍の左手を巻き、大槍の基部に着いた。付近はチングルマなどの紅葉がきれいだった。荷物を置いて踏み跡をたどり大槍のてっぺんまで登った。高度感ある大槍の上は風が強かった。
- 基部からは尾根を回るような感じで山頂に向かった。途中の鞍部付近には、少し水たまりがあった。風が強く、手がかじかんだ。手袋は前日の登山で湿っていたので、代わりにポケットに手を突っ込んで登った。
- 山頂はハイマツ帯に囲まれ、360度の展望だった。風が強かった。山頂標識のところより一段高い右側の台地にも行ってみた。台地の少し先からは下の谷に広がる紅葉がきれいに見えた。もし道があったら行ってみたくなりそうだった。台地と山頂標識の間の少し低くなったところで、風を避けながら休んだ。
- 帰りは次々と登山者とすれ違った。大槍の基部を過ぎたあたりで、少し日が差し始めた。いっそうあざやかになった黄葉を楽しみながら登山口へと下った。