- 登山口がなかなか分からず、夜の雨の林道を車で走り回った。なんとか中根山荘にたどり着いて駐車した。走り回っている間にうまい具合に雨がやんだので車の横にテントを張って休んだ。
- 翌朝、曇り空の中、林道を歩き始めた。15分程で登山口に着いた。水が引いてあった。登山口からしばらくは杉の植林の中だった。第一休憩所を過ぎるとブナなどの自然林になった。第二展望所からは人形山が見えた。
- 宮屋敷跡には鳥居があった。展望が開け、これから行く人形山がよく見えた。
- ミツバオウレンやムシカリの咲く尾根道をアップダウンしながら進んだ。途中に大きなダケカンバの木があった。冬の間の雪のせいか、幹が曲がりくねっていた。
- 稜線の三ガ辻山との分岐は峠のような感じのところだった。峠の反対側には今まで見えなかった笈ガ岳が見えた。左右には、これから行く人形山と三ガ辻山が見えた。
- マイヅルソウやニガナの咲く緩やかな尾根を進んでいくと、笹におおわれた人形山山頂に着いた。南寄りに小さな台があったので腰掛けて休んだ。ガスが出てきて一瞬展望が無くなったが再び晴れて笈ガ岳が見えてきた。ウグイスがたくさん鳴いていた。
- 鞍部の分岐まで戻り今度は三ガ辻山に向かった。最初は少し笹藪気味の倒木の多い道だった。タムシバがたくさん咲いていた。足元にはアカモノが咲いていた。カタクリは曇った天気のせいで花びらが閉じていた。三ガ辻山に着いたときはガスで展望が得られなかった。
- 下りでは、稜線分岐と宮屋敷跡のそれぞれで15人ほどの団体にあった。梅雨時なのに人気のある山だと思った。第二休憩所付近のブナ林ではクロジが真上で鳴いていた。
- 登山口に着いて、靴の汚れを落とした。結局、この日、山中で会ったのは47人だった。
- 帰りは予想より早く富山に着き、ぎりぎりで1本前の特急に間に合った。