- 土湯温泉でバスを降りた時は少し小雪が舞っていた。スキーを担いで車道を登り始めた。車道には雪は無かった。民家が数軒有った。登るに従い両側の雪が増えてきた。車道も、ところどころ雪解け水が氷っていて滑りやすかった。
- 仁田沼(にだぬま)駐車場には車が1台停めてあった。クロスカントリースキーをはいて緩い登り坂の山道を登り始めた。積雪は20-30cmだった。アカマツとミズナラの森だった。カリカリの雪でストックを手で突っ張らないと後ろに滑りそうだった。途中から逆ハの字に足を開いて登った。次第に天気が良くなって晴れてきた。
- 男沼(おぬま)にはベンチが有った。座って休んだ。静寂に包まれていた。小鳥の鳴き声が聞こえた。木の間から見える水面の向こうには対岸の山が見えた。
- 仁田沼へは最初は少し急な登り坂だった。登り坂が終わると緩い下り坂になった。快適に下った。やがてスキーの跡に出た。少し駐車場寄りに出てしまった事に気付き、スキーの跡に沿って登り返した。ほどなく仁田沼に出た。小さな沼だった。沼と言うより湿原と言った方が良いくらいだった。雪の残っているところを伝って沼のほとりに出た。
- 仁田沼からは植林帯の道だった。下り坂では狭いところが多く四苦八苦しながら滑った。林道に出たところで駐車場とは反対側の女沼(めぬま)の方向へ向かった。道は登り下りがあった。幾分広くなったので下りでは滑りやすかった。最後の方で雪が無くなったので、スキーを脱いで歩いて「思いの滝」展望台に出た。滝が下の方に見えた。
- 「思いの滝」展望台からは緩い下りを女沼へと滑り降りた。女沼の北岸は雪が無かったので最後はスキーを脱いで沼を一周する道に出た。道脇の日溜りで休んでいたら釣り人がやってきて、あいさつをして通り過ぎていった。
- 女沼の岸辺の道は、右回りだと雪のないところが多そうなので左回りに回った。途中でスキーをはいた。沼を1/3周ほどしたところで浅い谷をジグザグに登り始めた。植林帯だった。やがて林道に出た。林道には沼に向かう新しいワカンの跡が有った。
- 最後は林道をゆっくり滑って駐車場に戻った。雪は出発時より軟らかくなり滑りやすかった。駐車場付近の車は2台に増え、バイクも1台停めてあった。駐車場でスキーをしまい、歩いて土湯温泉へ下った。振り返ると青空に吾妻小富士が白く見えた。
- 土湯温泉でバスの待ち時間を利用して一浴した。