- 六日町駅前で待ち合わせ、車で十字峡に向かった。今回は男女会わせて6人のパーティだった。
- 十字峡で荷物を分配し出発した。トンネルをくぐり導水管横の階段を登った。全部で652段あった。導水管が終わると岩場が少しあった。3点確保で通過した。岩場を過ぎると尾根伝いの藪になった。踏み跡があった。しばらく進むとイワウチワが満開になった。
- 雨が降り出したのでレインウェアをつけた。藪は次第に濃くなり、枝を引っ張って体を持ち上げながら登った。ザックにつけたストックが枝に引っかかり登りにくかった。標高900m付近から雪面を歩けるようになった。トレースはなく、我々が今シーズン初めての登山者だった。標高1100m付近は雪面が急になったのでいったん右側稜線の藪の中を進んだ。
- 1338mの小ピークの手前から木が無くなった。視界は100mくらいしかなかった。やがて傾斜が緩くなり、桑ノ木山山頂台地の一角に着いた。初日はここまでとした。ずぶぬれで寒かった。テントの中でコンロの火を暖房に暖まった。
- 夜中まで降った雨は、明け方にはやんでいた。周囲はガスでおおわれていた。出発する頃になりやっと視界が開けネコブ山が見えてきた。雪は柔らかだったのでアイゼンはつけなかった。
- ネコブ山への登りは、尾根を直上すると笹藪なので右側の雪面を登った。急で先頭はキックステップで足を蹴り込んで登らなければならなかった。急斜面が終わると笹藪になり、雪面を探しながら登った。
- 最後の緩やかな斜面を登ると、そこだけコブのように雪面から飛び出した山頂に着いた。予定よりだいぶ時間がかかっていた。下津川山方面はかなり藪が出ているのが見えた。下津川山まで行き丹後山方面から下山する予定だったが、気力を失い。ここまでにして引き返すことにした。時間はたっぷりあったのでぬれていた寝袋やテントを乾かした。休んでいるうちに日帰りの男女二人が来た。六日町の人で昨年下津川山からネコブ山を経由して下ったとのことだった。昨年より雪が多いとの事だった。
- 下りはトレースを伝っての楽な下山だった。桑ノ木山でテントを張った。天気が良かったので雪のテーブルを作って外で食事した。この日はごちそうのシチューだった。
- 最終日、初日には見る事ができなかった風景を楽しみながら下山した。長い階段を下って十字峡に降り立った。結局3日間で会ったのは3パーティだけだった。売店でそばと山菜の天ぷら、岩魚の塩焼きを食べた。