- 泊駅に集合した参加者は7名だった。車の参加者にテントや寝袋などの荷物を三峯(みつぼ)グリーンランドまで回送してもらい、身軽になってから歩き出した。車道から林道へと歩いて行った。林道終点が登山口だった。
- 木陰の尾根道は中部北陸自然歩道になっていて、よく整備されていた。北陸道のトンネルの真上では「日本道路公団」の標石が有った。北陸電力の送電鉄塔が有った。ヤマツツジが所々で咲いていた。
- 地形図の248m峰の手前ピークに馬鬣(ばりょう)山の標識が有った。ベンチが有り富山湾と能登半島が見えた。周囲ではエゾハルゼミが鳴いていた。
- 空堀跡を通り、ヤマツツジやササユリを見ながら登って行くと三角点峰の千蔵山に着いた。ベンチが有り眺めが良かった。次の菖蒲池には水が無かった。牧砦跡を過ぎると櫓谷に着いた。眺めが良く、麓の田んぼや富山湾が見えた。
- 小さな流れを渡ると車道に出た。すぐに三峯グリーンランドに着いた。キャンプ場には管理人さんが待っていた。管理人さんにお願いして下の広々としたグランドの方にテントを張らせてもらった。このキャンプ場は水の便が悪いので、あらかじめ車での参加者に炊事用の水運搬を頼んでおいた。ついでに乾杯用のアルコールも調達してもらっていた。冷たいビールで乾杯後、ベンチで涼まりながら夕食を食べた。この日は他のテントは無かった。
- 翌日、朝食を食べ終わる頃に、早くも管理人さんがやって来て草取りを始めた。6時から作業をするとは、熱心な人だと思った。管理人さんに南保富士から戻ってからテントを撤収することを伝えて登り始めた。
- 歩道を少し登ると林道になった。林道をしばらく進むと、分岐のすぐ先に登山口が有った。
- 杉植林の登りだった。アカショウビンが鳴いていた。やがて広葉樹林になった。標高460m地点に小広場が有ったので一休みした。更に登って行くと急坂になった。ロープも張られていた。ヤマツツジがたくさん咲いていた。ミズナラの森からブナの森に変わっていった。
- 南保富士山頂には誰もいなかった。富山湾がよく見えた。反対側には普段見たことがない角度からの剱岳が見えた。展望を楽しみながらゆっくり休憩した。出発する頃になって、ようやく最初の登山者の夫婦がやって来た。
- 下の急坂では行きには気付かなかったヤマボウシが咲いていた。アカショウビンの鳴き声が谷から聞こえてきた。27-8人の団体とすれ違った後、右へ曲がり猪山に向かった。すぐに81歳の男性単独行とすれ違った。猪山への登り返しでヤマツツジが咲いていた。
- 猪山からロープの張られた急坂を下って行くと三峯グリーンランドに向かう水平道と合流した。ベンチが有った。更に標高50mほど下ると七重(しっちゃ)滝展望台に着いた。滝の一部、三段ほどが見えた。展望台にはネジキの白い花が咲いていた。
- 水平道は、わずかな登り下りが有るだけで歩きやすかった。時々展望が開けた。登山口まで戻って休んでいると81歳の男性単独行と中年夫婦が戻ってきた。
- 三峯グリーンランドでは、管理人さんが、まだ作業をしていた。テント撤収後、管理人さんに教えてもらった国道沿いの食堂まで行って打ち上げをした。