- 中島川橋の作業道入口には1台車が駐車してあった。良い天気だった。車の脇を通り作業道を登り始めた。
- 5分ほど登ると作業道終点になり男性二人組がテントを張っていた。休憩中らしく一斗缶の中で火をたいていた。挨拶すると、「この先は道が無いですよ」と教えてくれた。「すぐ沢に入るから大丈夫です」と答えた。「釣りですか」と質問すると、「釣りに来たけれど道具を忘れてしまって、ここにいるんです」との話だった。沢に出たところで支度をして入渓した。
- 沢の水は冷たくて気持ちよかった。すぐに2mの石積み滝が有った。少し膝を濡らしながら登った。滝を登ると二俣が有った。水量は同じくらいだった。左手は中島川で、今回は右手の中瀬川に向かった。
- 中瀬川は、あまり急なところの無い緩やかな沢だった。水の冷たさを楽しみながら登った。右手に白いザレ場を見て進むと高さ3mのチョックストーン滝に着いた。左側の階段状の岩棚を登った。少しヌルヌルしていたものの、全員が無事クリアできた。
- 滝の先には長さ20mのナメ滝が有った。快適に登った。やがて巡視路の通る木橋が有った。小休止した。
- 木橋から先にもナメがしばらく続いた。ナメが終わると岩のゴロゴロした沢になった。小さい倒木が多く、小枝をバキバキ折りながら進んだ。所々でナメを楽しみながら登って行った。
- 標高1650mで最後の休憩を取り、更に少し登ると左手に登山道の石積みが見えてきて登山道に出た。この先の沢はスラブ状の滝になっていた。遡行を終了し登山靴に履き替えた。
- 帰りは登山道を下った。最初は水平で快適な道だった。沢(中島川)を越えると、緩い登りになり黒槐(くろえんじゅ)尾根の分岐に着いた。ベンチが有ったので座って一休みした。休んでいる間に雨が降ってきたのでレインウェアを着た。
- 登山道は緩くて歩きやすかった。時折、蛙や蛇が登山道を横切っていった。雨は次第に小降りになった。馬止でレインウェアをぬいだ。馬止から中島川橋まではすぐだった。
- 作業道入口には、まだ同じ車が駐車してあった。釣りの二人はまだ沢にいる様子だった。車に乗り込み、5分ほど走ると笠取山の登山口の作場平だった。下山して来たらしい登山者が5-6人休んでいた。