- 中之岳神社の駐車場に車を置き出発した。今回は岡田さんと一緒にロープワークの練習も兼ねていた。まず、足慣らしで轟岩に寄った。梯子が有った。中之岳付近の岩場が見えた。
- 中之岳までは以前通ったコースだった。記憶は薄れていたが、最後の垂直の鎖場2本はしっかりと印象に残っていた。中之岳を通り、東岳まで行ってハーネスとロープを付けた。抜いていった二人組に「ロープが必要ですか」と聞かれたので「練習の意味で付けています」と答えた。
- 鷹戻しへの登りの鎖は先行者が登り終わるまで少し待たされた。たっぷり休んだ後、慎重に登りはじめた。最上部でビレイを取り岡田さんを確保した。岡田さんも問題なく登ってきた。鷹戻しの稜線から少し右に入った小ピークで休憩した。
- 鷹戻しの下りの鎖場上部で、登ってきた人に「片平さんですか」と声をかけられた。知っている人かと思ったが、そうではなく、私のホームページの予定を見てわざわざ来てくれた酒井さんという方だった。挨拶を交わして分かれた後、岡田さんに確保してもらいながら1本目の鎖場を下った。下部で足が滑り鎖に振られたが、幸い下に近く事なきを得た。後から来た岡田さんも同じところで鎖に振られた。この日は朝まで霧がかかっていたせいか、岩が湿って滑りやすかった。
- 二本目の下りの鎖では木に確保の支点を得ることにした。岡田さんのスリンゲでは短いので私のを貸して確保してもらった。滑りやすい岩場を注意深く下った。下に着いてビレイを取ろうと思ったら、スリンゲが無いことに気がついた。幸い、鎖の一番下の支点が腰の高さにあったので、直接、安全環付カラビナを付けてビレイを取った。岡田さんに下りてくるよう伝えた。最後の5mまで来て足が滑り、鎖をつかんだまま落下して、ちょうど環付カラビナの上をまたぐような感じで私にぶつかって止まった。指数本けがをし、持っていたバンドエイドを使って治療した。(後で指が腫れて運転がしずらそうだった。)
- ホッキリで悪場は終わったのでロープを外した。茨尾根のピークは眺めが良かった。裏相馬の水場の水量は多かった。相馬岳は木に囲まれた静かな山頂だった。相馬岳でストックを出し、タルワキ沢を中間道へと下った。最後は薄暗い中間道を妙義神社へと下った。
- 妙義神社では驚いたことに途中でお会いした酒井さんが待っていてくれた。中之岳神社へ回送してくれた。帰りに藤岡サービスエリアで一緒に食事した。