- 前日の一夜山登山を終え、虫倉山登山口の星のきらめく公園へ移動した。夜間に雨が予想されたので、トイレの近くにテントを張った。今回は一行10人の新緑山行だった。夕食は、こごみなどの山菜の天ぷらに舌鼓を打った。暗くなる前に雨が降り出した。
- 雨は朝には上がっていた。4時半に起床し、ゆっくり朝食を食べ、テントをたたんで出発した。山道に入る前に、すぐ下にある不動滝を見物した。
- 登りは不動滝コースを通った。ラショウモンカズラが多く咲いていた。ウグイスが鳴いていた。しばらく谷沿いに登り、水場を過ぎると尾根を目指しての登りになった。ミズナラなどの新緑を楽しみながらの登りだった。
- やがて天神城コースが合流した。不動滝コースより踏まれていなかった。合流点からはカラマツが多くなってきた。一登りで休憩舎に出た。周囲にはカラマツ林が迫っていた。休憩舎の軒下には北アルプスの展望図が描かれていた。あいにく雲がかかって北アルプスの展望は得られなかった。休憩舎からは稜線の登りになった。
- 霧が少し出て来た。霧の中、ところどころでミツバツツジが咲いていた。稜線を上り下りし、最後にレンゲツツジの横を一登りすると山頂に着いた。他の登山者は誰もいなかった。ナルコユリが脇に咲いていた。霧で展望は得られなかった。しばらく待つうちに少し晴れてきて下の集落や北の砂鉢山が見えてきた。
- 下りは猿すべりコースを通ることにした。急坂で鎖場が連続していた。斜面のあちこちにミツバツツジが咲いていた。標高差100mも下るとゆるくなってきて鎖場が終わった。しばらくゆるやかな山道を進むと再び鎖場が有った。急な鎖場で大勢が通るには時間がかかった。登ってきた単独行を少し待たせてしまった。鎖場のすぐ下には奥宮が有った。
- 奥宮からの下りにはギンランが咲いていた。星のきらめく公園との分岐を過ぎるとすぐに虫倉神社に着いた。お参りして一休みした後、分岐に戻り、斜面を横切る道を通って星のきらめく公園の駐車場に戻った。
- この日、山中で会ったのは単独行一人だけだった。梅木鉱泉に寄って一浴してから帰った。