- 登山口への林道は北東側の丸瀬布からの進入経路が通行止めになっていたため南東方向の留辺蕊側から入った。登山口で前泊した。
- 翌朝はみぞれが降っていた。天気予報は良かったので小降りになるまで待ち、予定より45分遅れでレインウェアを着て出発した。最初はシラカバの中の林道歩きだった。回りの山は現在地より標高の高い所に有る木々が雪で白くなっていた。一合目で林道は終わった。みぞれもやみ、木からのしずくも落ちてこなくなったのでレインウェアの上だけ脱いだ。二合目付近からは、うっすらと積もった雪を踏んで登った。日差しが明るくなってきた。
- 三合目は北側の展望が良かった。三合目付近から岩が増えてきた。四合目付近は雪景色の中に黄葉がきれいだった。四合目で後から来た5人組に追いつかれた。五合目付近には少しハイマツが有った。南側の展望が良かった。
- 五合目からは急な登り坂になった。鎖が2箇所付いていた。回りは再び広葉樹が多くなった。木の葉はすっかり落ちていた。急坂が終わるとハイマツが多くなった。ハイマツに積もった雪が上半身にかかるので再度レインウェアの上を着た。この付近まで5人組と相前後して歩いていたが、先を歩くと雪をたくさんかぶるので、5人組には先に行ってもらった。1725m付近は尾根が平らになっていたので一休みした。
- ハイマツの尾根は次第に岩場に変わって行った。岩の尾根通しに山頂方面を見上げると霧に覆われていた。霧で見えない分、いっそう高く見えた。九合目への最後の岩の登りには鎖が付いてた。九合目からは岩の稜線になった。雪が付いているので緊張しながら歩いた。風が冷たかった。山頂と見間違うピークをいくつか越えていった。
- 山頂には5分ほど先に着いた5人組が休んでいた。最初、周辺には少し霧がかかっていた。次第に青空が広がり始め、最後は360度の展望になった。ニペソツ山がやけに尖って見えた。日が差すと温かだった。
- 帰りは雪が融け始めていた。雪が軟らかくなった分、岩場では思ったより楽に歩くことができた。明るくなったせいか、四合目付近の黄葉はいっそうあざやかだった。三合目から下では、すっかり雪が消えていた。