- バス終点の滝本から御岳神社まではケーブルカーを使わずに歩いて登ることにした。許可車両だけが通行できる舗装された狭い車道を登って行った。道脇の杉の木には番号が振られていて、500番台からだんたんと小さくなって行った。作業の軽トラックや宅急便の軽トラック、郵便配達のバイクが登って行った。途中で、太さが親指ほど、長さが30cm以上もある大きいミミズがタイヤににひかれて死んでいた。杉の番号はビジターセンター手前が1番になっていた。
- ビジターセンター前のベンチで一休みした後、御岳神社に向かった。途中には宿泊施設が多かった。神社では練習中の雅楽の音が聞こえていた。神社にお参り後、下りは近道を通って長尾平分岐に出た。ベンチが有ったので昼食休憩にした。15人ほど登山者が休んでいた。
- 長尾平分岐から七代(ななよ)ノ滝へは少し急な下りだった。滝は涼しげな音を立てて流れ落ちていた。登山者が二人休んでいた。
- 滝からは急な階段を登った後、山の斜面に作られた道を緩く下り、再び沢に出た。沢沿いの道を涼まりながら登って行った。所々で沢を渡るところでは大きな岩で道が作られ、岩の間を水が流れていた。やがてあずまやに着いたので一休みした。あずまや前にはベンチが有り3組の登山者が休んでいた。
- あずまやからロックガーデンと呼ばれる岩の間の渓流沿いの道を登っていくと綾広ノ滝が有った。20代の女性二人がスマートフォンで滝の写真を撮っていた。
- 鍋割山分岐までの登りでは数人とすれ違った。落葉広葉樹の森から杉植林に変わっていった。分岐で大岳山に向かう道と分かれ鍋割山から奥の院へと向かった。樹林に囲まれ標識だけが有る鍋割山を通過し、少し下ると奥の院への登りになった。岩が多い道だった。山頂直下で振り返ると大岳山が見えた。
- 奥の院山頂には小さな祠が有った。奥の院からの下りも岩が多かった。少し下った所に社が有った。社からの下りでは杉の木の番号が振られていた。1700番台から次第に小さい番号になっていた。急な斜面には鎖が付けられていた。長尾平分岐で行きに通った道に出た。
- 帰りにビジターセンターに寄って、30歳代の丸顔の男性学芸員に大ミミズの事を尋ねた。「イイヅカミミズと言う、かなり珍しいミミズです。以前、ここでも水槽に入れて展示したことがありますが、見に来た人は大きいので驚いていました」と説明してくれた。「下から登って来たんですけれど、途中で車にひかれていたんです」と伝えると、「かわいそうに」と少し悲しそうな表情になった。
- 御岳山山頂駅からケーブルカーを使って下山した。ケーブルを下りてバスに乗り換える時に、山上の家に帰る小学生3人とすれ違った。