- 六日町からのバスの乗客は8人だった。登山者は3人だった。終点の清水でバスを下り、巻機山麓キャンプ場まで行きテントで宿泊した。テントは3張りだった。夜は雨が降ったりやんだりしていた。
- 翌朝は曇り空だった。夜間の雨はそれほど強くなかったので予定通り割引(われめき)沢のコースを登る事にした。
- 巻道分岐までは広葉樹の森だった。巻道分岐を過ぎると沢沿いの道になった。ところどころ鎖やロープが有り、岩をへつる所が有った。吹上の滝からアイガメノ滝の間は濡れた岩をへつって進むところが有り緊張した。
- ヌクビ沢出合で天狗尾根コースとヌクビ沢コースに分かれていた。天気も思わしくないのでコースタイムの短い天狗尾根コースを登る事にした。しばらく沢を登った後、尾根に取付いた。霧雨が降ってきたのでザックカバーを付けた。鎖やロープのかかる急坂だった。紅葉が次第にきれいになってきた。途中で霧が晴れて天狗岩が見えた。
- 尾根に出た所は紅葉がきれいだった。反対側から沢の音が聞こえてきた。尾根は今までに比べ歩きやすかった。潅木帯から草紅葉に変わって行った。再び霧雨が降ってきた。
- 割引(われめき)岳山頂は霧で何も見えなかった。早々に山頂を後にした。霧雨の中、ところどころ木道の敷かれた稜線を避難小屋へと向かった。避難小屋への分岐には「巻機山山頂標識」が有った。避難小屋に着いてしばらくたつと本降りになった。この日の宿泊者は8人だった。
- 最終日は朝の8時ころまで雨だった。予報では天気は回復するはずだったので雨がやむのを待って出発した。
- 霧に覆われた道を登って行った。巻機山最高点はケルンが有るだけで山頂の標識は無かった。牛ガ岳まで行ってみた。途中には小さな池が有った。牛ガ岳は三角点の先までピークとほぼ同じ標高の場所が続いていた。最先端まで行くと遭難碑と「この先健脚向け」と書かれた標識が有った。
- 巻機山最高点まで戻ると一瞬霧が晴れた。草紅葉がきれいだった。続々と登山者が登ってきた。同宿の人たちも空身でやってきた。残念ながら再び霧に包まれてしまった。
- 避難小屋まで戻ると20人位の団体が休んでいてにぎやかになっていた。前巻機にも数人休んでいた。前巻機では少し明るくなったが、結局晴れなかった。
- 八合目まで下ると霧が晴れ、下に紅葉した尾根が見渡せてきれいだった。七合目付近は紅葉の見ごろで特にきれいだった。七合目から六合目にかけては、ぬかるみが多くなった。六合目付近からは天狗岩が見えて紅葉がきれいだった。五合目まで下ると紅葉はほとんどなくなった。
- 最後は林道を少し歩いて桜坂の駐車場の戻った。駐車場先のトイレの所に有った水道で靴に付いた泥を洗い落とした。帰りのバスの乗客は4人で登山者は3人だった。