- 諏訪之瀬島から乗船した鹿児島行きフェリーを口之島で途中下船した。港近くの宿に荷物を置いて歩き始めた。車道をフリイ岳展望台入り口まで登ると、屋久島と口之永良部島が見えた。風はわずかで波音だけが聞こえていた。
- 車道を更に登って行くと右下に牧場が見えた。池の周りに牛が5頭ほどいた。やがて遊歩道の登り口に着いた。暑かったのでシャツ1枚になった。
- コンクリート舗装された遊歩道を登って行った。途中には急な階段が有った。両側からは竹や草が迫っていた。フリイ岳山頂には展望台が有った。空気の澄んだ日だった。中之島や諏訪之瀬島が見えた。風が少し有った。
- 往路を港まで戻り、海岸線を少し歩いてみることにした。すぐに平瀬海水浴場に着いた。あずまやが有った。夕日が海に反射してまぶしかった。日没まで時間が有るので島北端の赤瀬まで行くことにした。途中では崖が海に迫っていた。赤瀬は干潮なのか岩の根元の潮は引いていた。海藻の付いた滑りやすい岩の上を歩いて赤瀬の根元まで渡ってみた。近づいてみると岩の上に登るのは難しそうなので岩の根元から引き返した。
- 平瀬海水浴場まで戻り海に沈む夕日を見た。きれいな夕日を見た後、夕焼け空を見ながら宿に戻った。この日の他の宿泊客は仕事できた55歳位の男性だけだった。
- 二日目は横岳に行くことにした。ウグイス鳴く車道を登っていった。周囲は竹藪だった。やがて牧場に出た。道の上には牛糞が所々に落ちていた。振り返ると前日登ったフリイ岳が見えた。
- 横岳入口の交差点は右手が牧場になっていた。左に曲がり横岳へ向かった。竹林と照葉樹の森だった。所々でピンクのアラゲサクラツツジが咲いていた。途中で作業の軽トラックとすれ違った。登るに従い樹高が低くなり時々海の展望が得られた。
- 横岳山頂にはアンテナが有り、カラスがたくさん止まっていた。最高点はフェンスで囲まれて近づけなかったので山頂直下の駐車場まで戻って一休みした。隣りの中之島が少しかすんで見えた。
- 横岳入口の交差点に戻ると、パワーショベルを運転していた50歳くらいの男性が牧場からちょうど戻って来た。「牧場の柵を越えて入っても良いですか」と聞くと「どうぞ。展望台まで行けますよ」との返事だった。行ってみることにした。
- 牧場の柵を二つ越えて登って行くとタモトユリ展望台に着いた。あずまやが有り、足元にはスミレがたくさん咲いていた。昨日行ったフリイ岳が良く見えた。
- いったん宿に昼食を食べに戻った後、翌日の船の切符を買いに集落の役場出張所に向かった。峠を越えると集落に着いた。湧き水の出る公園の向かいが出張所だった。職員は外出中だったので電話をかけて戻って来てもらった。
- 切符購入後、ヘリポートまで行ってみた。ヘリポートからは山は見えたが海は見えなかった。更に野生牛のいる地域まで行ってみることにした。しばらく歩くと野生牛の進入防止のための柵が有った。柵をくぐると、とたんに牛糞が多くなった。5分ほど進んだ下の牧場が見える地点に野生牛が4頭いた。道路の下にも1頭いた。
- 集落に戻るとちょうど3人の幼稚園児が帰宅する時間だった。「牛は触れるんだよ」と教えてくれた。
- フリイ岳入口を経由して宿に戻った。この日は空気がかすんで屋久島は見えなかった。