- 初日は晴れだった。午前は釧路湿原の東端に有る岩保木山に向かった。バスを降りて未舗装車道をしばらく進むと村田公園に着いた。積雪は約15cmだった。ワカンを付けて出発した。雪の積もった木道から小尾根の登りになると約20cmの積雪になった。
- 稜線の林道に出てしばらく進むと伐採地になり雪が無くなったのでワカンを外した。その先は雪が出てきても車のワダチが有ったのでワカン無しで歩いた。下りに通る林道を左手に見送って進むとワダチはなくなり足跡だけになった。
- 岩保木山の一番高そうな場所まで進んだ。この先の足跡は不明瞭だったので、ここを山頂と考えることにした。一つ先のピークに電波反射板が見えた。
- 戻る途中で左手の高みに登ると三角点を示す柱が立っていた。樹林に囲まれ展望は無かった。積雪は約20cmで、周りには足跡も無かった。分岐から林道を下り遠矢(とおや)駅まで歩いた。
- 午後は列車で塘路(とうろ)駅まで移動した。塘路駅は、ちょうどSL冬の湿原号がいて賑わっていた。
- 国道を30分ほど歩いてからサルルン展望台とサルボ展望台に登った。積雪は5-10cm程度で登山道は足跡で踏み固められていた。サルルン展望台への途中の樹林では鹿を数頭見た。とちらの展望台も木製の立派な台が有り、塘路湖や湿原の眺めが良かった。
- 二日目も晴れだった。湿原西側、鶴居村の恩根内ビジターセンターに向かい、釧路川の堤防を湿原中央に向け歩くことにした。
- 堤防上の約10cmの積雪は、30分も歩くとなくなった。鹿の囲い罠があった。鹿の群れがあちこちにいた。鹿の群れが駆ける様子は、まるでテレビで見るサバンナの様相だった。
- 目的地の雪裡(せつり)川近くには、つがいの丹頂がいた。雪裡川のほとりで休憩した。
- 帰りに鹿の囲い罠まで来て休んでいると、3人が乗ったトラックがやってきた。「何か調査ですか」と聞かれたので「湿原を見に来てビジターセンターに戻るところです」と答えた。「今から鹿の罠を仕掛けるんです」と説明してくれた。
- ビジターセンターに戻り帰りのバスに乗り込んだ。