- 中条駅に着いた時は、すでに13時を回っていた。売店で水を購入すると「どこに行くんですか」と聞かれた。行き先を告げると「暗くなるのが早いので気をつけて下さいね」と言われた。
- タクシーを桜公園で下車して歩き始めた。夫婦がすぐ先を行くので道を聞いて近道を通って尾根に出た。尾根は所々急でロープが付けられていた。天気は良く、見頃の紅葉を楽しみながら歩いた。願文山にはベンチが有り海が見えた。登山者1人とすれ違った。
- 避難小屋手前の展望所からは平野と海がきれいに見えた。説明板には「櫛形山脈は日本で一番小さな山脈」との趣旨の説明が記載されていた。小屋に入って窓を開けると、外の紅葉が絵のように見えてきれいだった。食事前にワインで乾杯してくつろいだ。夕刻、小屋前からは日本海に沈む夕日がきれいだった。明日に備え20時には就寝した。夜中には雨が降った。
- 翌朝は霧が出ていた。明るくなるとすぐに出発した。道は濡れていて滑りやすかった。最初のピーク、大峰山からは、これから向う櫛形山脈の山並みが見えた。
- カエデやホオ、クリなどが茂る広葉樹の森を歩いて行った。ロープの付いた急坂が多かった。433m峰は巻道を使わずに最高点を忠実に通った。この付近は紅葉がきれいだった。
- 櫛形山山頂近くになるとブナ林になった。白い幹がきれいだった。山頂は霧が出ていた。あいにく飯豊連峰は見えなかった。ベンチに座って簡単な食事を済ませた。
- 山頂から稜線を進むに従い天気は良くなってきた。紅葉がいっそうきれいになってきた。ロープの有る細かな登り下りが多く、距離の割には時間がかかった。途中で2人組とすれ違った。
- 黒中山からの下りでは北に高坪山が、南には通ってきた櫛形山山頂が見えた。ユズリハノ峰にはベンチが有ったので座って休んだ。
- いったん下って緩く登り返すと鳥坂(とっさか)山に着いた。ベンチが4つ有った。付近は紅葉がきれいだった。
- 白鳥山へは最初に滑りやすい下りの道が有った。アンテナ塔が有る所を過ぎ、五ノ堀から一ノ堀へと順番に空堀を通ると白鳥山に着いた。城跡の山で、あずまやが有った。平野と海がきれいに見えた。海岸沿いにはいくつか風車が有り、ゆっくりと回っていた。しばらく景色を楽しんだ後、名残惜しい山頂を後にした。
- 宮ノ入コースを下山しタクシーを呼んで中条駅へ戻った。二日目に会った登山者は二人だけだった。