- 北海道新幹線が新函館北斗駅まで開業したので道南の山に行く事にした。
- 黒松内岳の登山口ではエゾハルゼミがたくさん鳴いていた。登山届には、この日3組登っていることが記載されていた。すでに全員下山した後だった。木の階段の道を登り始めた。
- 1合目でブナの迂回路が右手に分岐していた。迂回路を通ることにした。少し下りも混ざる谷を経由する道だった。ブナが多かった。ツツドリが鳴いていた。3合目の下で直進してきた登山道と合流した。
- 良く刈り払いされていて歩きやすい登山道を登って行った。ブナの森が続いていた。6合目が近づくと少しダケカンバも混ざってきた。6合目では北側の展望が開け黒松内の町を遠くに望むことができた。風が涼しかった。虫が多かった。
- 7合目の先で森林が終わり草地になった。尾根伝いの道で山頂が尖って見えた。道脇の笹原の斜面にはエゾカンゾウが咲き始めていた。足元にはマイヅルソウが咲き、ハクサンチドリも多かった。
- 急坂になると8合目だった。ロープが据え付けられていた。チシマフウロがあちこちに咲いていた。山頂近くになるとシラネアオイが咲いていた。
- 山頂には黒松内岳山頂を示す標柱が建っていた。一つ先のピークの方が少し標高が高そうだったが、行く道はなかった。南側に長万部岳が見えた。少し谷筋に雪を残していた。休んでいる間に虫が多く寄ってきた。落ち着いて休めそうもないので早々に出発することにした。
- 下りでは少し霧が出てきた。少し霞んだ急斜面を下って行った。幸い霧はたいしたことはなく8合目付近で晴れた。7合目からは再びブナ林になった。6合目で一休みした。山頂より少し虫が少なかった。ツツドリがたくさん鳴いていた。
- 3合目下の分岐からは直進コースを通ることにした。こちらの方はカラマツの植林帯でブナは少なかった。少し寒くなってきた。ツツドリの声を録音した時に手袋を置き忘れてしまい、取りに戻ったため5分ほどロスした。
- 最後に木の階段を下り登山口に着いた。セミの声はなくなっていた。登山届に下山時刻を記載し、黒松内岳を後にした。この日、山中ではだれにも会わなかった。
- 翌日は隣りの長万部岳の予定だったが、雨だったので少し歩いただけで取りやめにした。