- 初日は曇り。林道を歩いているときにカモシカに2回出会った。途中で丸盆岳へ行った7人組とすれ違った。この日出会ったのはこのグループのみだった。日蔭沢営林署小屋のそばにテントを張り終わるなり雨が降り出した。
- 二日目、雨が降り続き出発をためらうが、天気予報では曇りところにより雨とのこと。予定を変更し丸盆岳に寄らずに直接黒法師岳に向かう事にした。水は不足しないよう4リットル近く持って上がる事にした。リュックの重さは22kg位になった。稜線に出てた時には雨もやみ、笹の中を歩いているうちにガスも晴れだした。山頂は、雨も降らなかったのか、草も濡れていなかった。千頭山の会が立てた山頂標識の横にテントを張った。この日は誰にも会わなかった。夜中に雨が降り出した。
- 三日目、雨がひどくこのまま停滞しようか迷うが、ヘリポートまでなら4時間の行程なので出発することにした。水は昨日の残りがまだ1.5リットル有った。
- 黒法師岳からの下りは登りに比べてやぶがきつくなった。水場の鞍部までの途中、シカが30m位先で跳ねるのを見た。水場の鞍部を過ぎると赤布、赤ペンキは全く無くなってしまった。地図、踏み跡、磁石、高度計をたよりに歩いた。二ツ山1ピークまではそれでもまずまずの道だったが、1ピークからはひどい笹やぶで、しかもその中に大きな倒木が有って、乗り越えたり回ったりで体力の消耗が著しかった。ようやくヘリポートに着きテントを張った。雨は相変わらず降り続いていた。ヘリポートから林道を下って数分のところに水場が有るはずだったが見あたらずやむなくヘリポートの水たまりの水をわかして使った。この日も誰にも会わなかった。
- 夜中、風が強くなりテントの天上の高さが半分になったのではと思うくらい揺さぶられた。翌朝の天気予報では、静岡県に強風注意報が出ていた。雨も相変わらず降り続いていた。長居は無用と考えテントをたたみ出発した。たっぷりと水を含んだテントが重かった。
- 前黒法師岳からの下りで2人組と出会った。久々の登山者との出合。しかしこの日もこのグループ以外には出会わなかった。疲れもたまり最後は15分続けて歩くのがやっとだった。
- 家に帰ってみると、おなかのベルトのあたりに5mm位のダニがへばりついていた。