- 米沢駅に3名が集合しバスに乗り込んだ。終点の米沢スキー場の少し手前、砕石場の入口で下ろしてもらった。
- 砕石場への作業道を歩き始めた。快晴だった。桜が咲いていた。トラックがしばしば通った。砕石場の事務所に寄り登山届を出した。旧栗子隧道へ向かう万世大路の入口、瀧岩上橋を渡ったところまで歩き一休みした。
- 橋から少し登るとゲートが有り、車が1台駐車してあった。万世大路には所々に標識が有った。周囲は新緑がきれいだった。谷間には雪が少し残っていた。道は所々にぬかるみが有った。
- 隧道まで2kmの標識の所にベンチが有ったので座って一休みした。休んでいる間に精悍な出で立ちの40歳くらいの男性単独行者が下りてきた。腰には鋸を下げていた。ガイドをしていて連休明けに実施のツアーの下見に来たとのことだった。「冬には雪はたくさん降ったが、残雪は少ない」との話だった。我々の予定を話すと「福島県側に雪は少し残っているでしょうけれど、ヤブこぎの連続でしょうね」との助言をしてくれた。
- 万世大路の上部では雪が道の上に残っていた。雪の無いところでは水が道の上を流れていた。
- 旧栗子隧道前は広場になっていた。フキノトウがたくさん生えていた。トンネルの右手には沢が有り水がたくさん流れていた。隧道入口は1/3ほど雪で埋もれていた。初日はここまでとしテントを張った。
- 二日目、テントを撤収して歩き始めた。林道の続きを数分歩くとピンクテープが尾根への取り付き点を示していた。急な登りの踏み跡だった。ブナの潅木帯だった。所々に木の枝の新しい切り口が有った。昨日のガイドが整備したものと思われた。暑くなったので途中でフリースを脱いだ。
- 稜線に出ると笹原になった。少し雪田が有った。やがて潅木帯になった。潅木をかき分けながら踏み跡を進んで行くと山頂の三角点に着いた。潅木に囲まれ展望は無かった。
- 山頂から先は潅木のヤブに覆われていた。この先が思いやられた。潅木のヤブを進んで行くと10分もたたないうちに広い雪面に出た。積雪は約80cmだった。
- 雪の上を快適に歩いて行った。潅木が雪の上に出ているところが多かった。1127m峰を過ぎても雪がずっと続いていた。雲一つ無い快晴で暑くなってきた。大朝日と思われる山が見えた。
- 1014m峰への登りは南斜面になり雪が無くなった。約20分藪こぎをした。1014m峰周辺はブナ林だった。1014m峰からは再び雪面になった。ウグイスが鳴いていた。1050m峰への登りにも藪こぎが5分ほど有った。1050m峰の東面は雪面になっていた。
- 駒ヶ岳への分岐になっている1075mピークへの登りにになると再び藪こぎになった。ツルが多く少し手強かった。1075mピークには高畠町最高地点を示す標識が有った。ここからは夏道が有った。昨日会ったガイド氏の予想には反して、ここまで快適な雪の稜線歩きを楽しむ事ができた。