- 今回は4人グループだった。うち二人は初めて同行する山登りの経験の少ない人たちだった。
- 奥多摩駅からは霧に覆われた山々が見えた。奥多摩湖まで来ると霧は晴れた。湖畔の「女の湯(めのゆ)」バス停で下車した。曇りだった。準備体操をして登り始めた。
- 最初の湖畔沿いの斜面を横切る道が終わると尾根の登りになった。所々急だった。新緑がきれいだった。あちこちに有る桜は高い場所に咲いていることが多く、足元の花びらを見て気づく事が多かった。小鳥がたくさん鳴いていた。
- 新緑は登るにつれていっそう淡い色になって来た。ミツバツツジが少し咲いていた。やがて目印のロープ沿いに歩く道になると山頂が近づいて来た。
- 最後の緩い坂を登ると広々とした山頂に着いた。誰もいなかった。新緑が始まったばかりだった。高い場所に花を付けた桜の木が所々に有った。木の間からは霧に覆われた山麓が見えた。倒木に座って昼食休憩にした。日が差してきて暖かくなった。
- 昼食後に広い山頂を歩き回っていると脇の方に一本だけ低いところに花を付けた桜の木が有った。
- 下りはもう一つの尾根を倉戸口バス停に向かった。最初は急だった。新緑のきれいな森だった。ところどころに咲くミツバツツジと桜を眺めながら下って行くと霧の中に入った。少し寒くなった。
- 植林に入った標高710m地点で小休止した。近くの水たまりからカエルの鳴き声が聞こえてきた。
- この日は山頂が一番暖かで下るほど寒くなった。人家が見えてくると温泉神社に着いた。地面には桜の花びらが敷き詰められていた。温泉神社からはコンクリート舗装の道を下った。
- 無事バス停に下山した。この日はほぼコースタイム通り歩く事ができた。二人からは、「こういう所には自分たちだけでは来る事ができない」と喜ばれた。バスを待ちながら楽しかった一日を振り返った。