- 九州の初日、国見岳に登ろうと登山口に向かったら林道が西内谷林道分岐点で通行止めになっていた。本来の広河原登山口までは歩いて2時間ほどかかりそうだった。時間が足りないので先に石堂山に登ることにし、国見岳は最終日に変更した。
- 翌日、石堂山を登った後、林道の通行止箇所まで行き、車の横にテントを張って宿泊した。
- 登山当日は、まだ暗いうちに出発した。林道を延々と歩き、ようやく広河原登山口に着いた。登山届を記載して、山道を歩き始めた。最初は植林帯だったが、やがてブナの芽吹きの森になった。
- 小さな沢を5つほど渡った。ウグイスが美しく鳴いていた。3つ目の沢付近は桂の大木が多かった。3つ目と4つ目の沢の間の小さな沢で鹿2頭を見た。5つ目の沢ではカエルが鳴いていた。
- 山頂に近づくとシャクナゲの木が多くなってきた。花はまだだった。バイケイソウも多かった。
- 山頂からは360度の展望だった。最初見たこともない山ばかりと思っていたら、噴煙を上げている阿蘇山に気が付いた。地図と見比べてみたら久住や祖母、雲仙などが見えることが分かった。南側の登山道から8人組の団体が上がってきた。神戸からとの事で「熊本県の最高峰なので来た」と言っていた。「シャクナゲが咲いている」と言われたので山頂の南側に少し行ってみた。ところどころシャクナゲが咲き始めていた。
- 帰りは水場を経由して杉ノ木谷へと下った。途中まではブナなどの新緑の森だった。林床にはバイケイソウがきれいだった。ムシカリ(オオカメノキ)も咲いていた。杉ノ木谷と広河原登山口との間の林道は人が通れる幅を残して崩れ落ちていた。
- 車のところに戻ると意外にも他の車はなかった。どうやら他の登山者は来なかったようだった。