- 初日は、前回のトレッキング最終日に雨だった鯨山に再度登る事にした。青少年の家からアカマツの稜線を通り、ロープの付いた急坂を登ると山頂に着いた。天気が良く海岸の展望を楽しんだ。下りは間違えて林道をそのまま進んでしまい、遠回りしてしまった。途中の波板不動滝を見物した。
- 二日目は大槌(おおつち)町を歩いた。良い天気だった。吉里吉里(きりきり)海岸では車道から浜辺への降り方が分からなかった。下の浜にいた4-5人の中学生達に降り方を聞くと「あっちだ」と教えてくれた。うろうろしていると、子供達が「はしごー」と声をかけてくれた。梯子を見つけ浜辺に下りた。白い砂浜を歩くのは気持ちが良かった。30羽ほどのカモメの群れがいた、我々が近づくと、飛び立って入れ違いに我々が歩き終わった場所の方に移動してしまった。
- 港を通り、防波堤を越えると弁天神社が有った。小さな島には赤い鳥居と弁天様がまつられていた。干潮時だったので、島は浜とつながり近くまで行く事ができた。海はエメラルドグリーンで島の岩場にはハマギクが咲き、きれいだった。
- 岬を回ると赤浜だった。500mほど沖には蓬莱島が有った。井上ひさし作の「ひょっこりひょうたん島」のモデルの島で、小さい島の割に赤い灯台が大きかった。家族連れが釣りをしている横を通って防波堤の上を島に向かった。ちょうど12時の音楽が拡声器から放送され始めた。なつかしい「ひょっこりひょうたん島」のテーマソングだった。島周辺は波も有ったので、赤浜に戻って公園で昼食休憩にした。
- 城山公園で展望を楽しんだ後、この日の終点の大槌駅に着いた。駅は「ひょうたん島」の形を模した屋根がついていて、駅前には「ひょっこりひょうたん島」の主人公のドン・ガバチョの像が有った。
- 三日目も好天で暑いくらいだった。大槌町から海岸沿いを進むと、やがて鵜住居(うのすまい)に着いた。駅前の防災センター跡地には震災モニュメントが有った。「釜石鵜住居復興スタジアム」横を通り、最後に根浜海岸でゆっくりと涼んでから鵜住居駅に戻った。
- 四日目は曇りだった。根浜海岸から箱崎白浜まで来ると予定していた御箱崎は通行止めで行けなかった。迂回路を通って岬の反対側の仮宿(かりやど)に出た。仮宿からは林道を両石まで歩いた。両石では幟を立てたお店が有ったので、居酒屋かと思って近寄ると「つりえさ」と書いてありがっかりした。
- 五日目は時々雨の降る中、両石から紅葉の始った鳥谷坂(とやさか)を越えて釜石駅まで歩いた。
- 五日間でみちのく潮風トレイルを歩くハイカー3人に会った。今回歩いた距離は約68kmだった。これで全行程の約4割、418kmを歩くことができた。