- バスを下車して林道を歩き始めた。今回は初めて沢歩きをする人を含め4人だった。林道途中には相模ナンバーの赤い車が路肩に停まっていた。お寺へ行く橋を渡り、民家前の階段を下った。蜘蛛の巣が顔にかかった。河原に出て沢歩きの支度をした。
- 緩やかできれいな流れを歩いて行った。市道山への登山道の橋があるはずだったが、前年の大雨の時に流された様子で見当たらなかった。しばらく登ると林道が交差していた。川の水は林道下の太さ約30cmの数本のパイプの中を通っていた。林道をいったん乗り越えてから上流へ進んだ。
- 川は広めの谷を蛇行しながら緩く流れていた。透き通った冷たい水に足をつけ歩くのは気持ちが良かった。風も通って涼しかった。
- 支流が右手から流れ込む所で一休みした。右上には支流を渡る林道の橋が見えた。河原で休んでいると上の林道を山へ向かう登山者が二人見えた。
- 再び歩き始めると、やがて両岸が迫り、急流になった。岩の間に流れの速いところや腰よりも深いところが有った。高さ1mほどの滝も有った。深いところを避けながら歩いて行った。やがて先頭のAさんが指に痛みを感じて立ち止まった。「ガラスが刺さったような痛み」との事だったが、見てもトゲらしきものは見えなかった。すぐ横の岩に地蜂がじっと止まっていた。どうやら地蜂に刺されたらしかった。しばらくさすったりしていたが、どうやら大丈夫そうなのでそのまま歩くことにした。後で指を見せてもらうと少しだけ腫れていた。
- 再び緩い流れになり、右手から湯場ノ沢が流れ込んでいた。一休みした。少し予定より遅れていたので短い休憩を取っただけで再び出発した。流れに少し倒木が横たわっていたので避けながら進んだ。
- すぐに川を横切る林道の橋に着いた。予定より30分ほど遅れていたので、最終予定地までは進まず、ここでこの日の遡行を終了する事にした。林道に上がり登山靴に履き替えた。
- 帰りは歩いた沢を見ながら林道をゆっくりと戻った。行きに見た相模ナンバーの赤い車は、まだ停まっていた。早めに切り上げたせいでバスの待ち時間が30分ほど有った。また一緒に沢歩きをしよう、と思いながらバスを待った。