- 武蔵五日市からのバスは50人近い乗客で座れなかった。払沢の滝入口でほとんどの乗客が下車して5人になったので、ようやく座ることができた。笹平で下車して林道を歩き始めた。
- 対岸にお寺が見えたところで橋を渡り、古い家の脇を下って川原に出た。広めの沢には、きれいな水がたっぷり流れていた。周囲の森ではミンミンゼミが鳴いていた。沢タビに履き替えて水に入った。冷たい水が心地良かった。
- 最初は緩い流れで水をジャブジャブとかき分けながら進んだ。日が差してきて沢は明るくなってきた。ミンミンゼミが鳴き、脇の岩にはイワタバコの葉がたくさん有った。シーズンならさぞきれいだろうと思った。
- 右手に林道の橋が見える地点まで歩いて昼食休憩にした。川原は涼しくて心地良く、少し長く休み過ぎてしまった。
- 遡行を再開するとすぐキノコがびっしり付いた倒木が流れの上に倒れていた。やがて中流部になり両岸が迫って来た。50cm位の小滝が次々現れた。2年前の前回より少し水量が多かった。釜も多かった。釜の中を股下まで水につかって進んだ。
- 急流部が過ぎると再び穏やかな流れになった。右に左に蛇行しながら進むと右手から湯場ノ沢が流れ込む地点に着いた。川原で小休止した。
- 小休止後、更に10分ほど進むと、この日の終了点の林道の橋が架かるところに着いた。ちょうど橋の上をヘルメットを持った3人組が下山して行くところだった。橋をくぐった右手の古い林道跡を登って林道に出た。足を拭いて登山靴に履き替えた。
- 後は、ゆっくりと未舗装の林道を下った。所々に水たまりが有った。やがて先ほどの3人組に追いついた。20代くらいの若い人達で、うち一人は小柄な女性だった。
- 帰りのバスには3人組といっしょに乗り込んだ。ちょうど満席で誰も座れなかった。バスは途中で乗客が次々乗り込み最後は超満員になった。運転手が営業所に「この先では乗客が乗せられなくなります」と連絡していた。
- 今回は水量も多めで急流の小滝を予想以上に楽しめて満足した遡行だった。